概要
財務省の片山財務大臣は2026年10月30日の記者会見を開きました。そこで12月1日から導入される外国人旅行者向けの新しい免税方式について説明しています。
あわせて、ガソリン補助金の段階的な見直し方針も明らかにされました。電気・ガス料金の補助を前倒しで実施する方針も説明されています。
何が発表された?
今回の会見では主に税制と物価高対策の2点が取り上げられました。1つ目は、12月1日に迫った外国人旅行者向けの免税制度における「リファンド方式」への移行です。これは制度の不正利用を防ぐ目的で導入されます。
2つ目は、ガソリンなど燃料油の激変緩和措置と電気・ガス料金の補助に関する方針です。中東情勢などを踏まえた財政対応や補助単価の引き上げ計画が説明されました。
中身をくわしく見ると?
免税制度のリファンド方式への移行
12月1日から、外国人旅行者向けの免税制度がリファンド方式に切り替わります。旅行者は免税店で税込価格で買い物をします。そして、出国時に空港などの専用端末で旅券(パスポート)を提示します。
税関による持ち出し確認を受けた後、消費税相当額の返金を受ける仕組みです。主要空港ではスマートフォン等を利用した手続きも可能になっています。
関税局長を本部長とする「リファンド方式移行対策本部」が設置されました。移行直後の課題に対応する体制が整えられています。
ガソリン補助金の段階的縮小と予備費の使用
ガソリンなどに対する激変緩和措置について方針が出ました。必要な基金規模を確保するため「中東情勢等対応予備費」から1兆1,481億円を使用することが閣議決定されています。
これにより予備費の残額は7,359億円になりました。補助単価は過去最高の水準に達しています。
持続可能な制度へ移行するため、12月以降は毎月5円ずつ徐々に引き上げられる方針です。10月と11月の1リットルあたり170円から、12月には175円に引き上げられる予定となっています。
電気・ガス料金補助の前倒し実施
寒さが本格化する12月から支援をスピーディーに届けることになりました。電気・ガス料金の補助が12月、1月、2月の3カ月間に前倒しされて実施されます。
総理の発言に基づき、3カ月で7,000円のメドが示されました。来年3月以降の対応については別の検討が入ります。気候の状況やエネルギー価格などを踏まえて改めて検討される予定です。
数字で見ると?
| 比べること |
前・他 |
今回 |
変化 |
| ガソリン補助の予備費使用額 |
言及なし |
1兆1,481億円 |
新規決定 |
| 予備費の残額 |
言及なし |
7,359億円 |
減少 |
| ガソリン補助の基準価格(12月) |
170円(10・11月) |
175円 |
5円引上げ |
| 電気・ガス補助の期間 |
言及なし |
12月〜2月の3カ月間 |
前倒し実施 |
| 電気・ガス補助の目安 |
言及なし |
3カ月で7,000円 |
新規メド |
なぜ今?業界への影響は?
外国人向けの免税制度の変更は、免税購入品の国内での横流しといった不正を防ぐために実施されます。小売業界や免税店事業者は対応が必要です。
システム対応や店頭での案内など、新制度への円滑な移行に向けた準備を進める必要があります。また、ガソリンやエネルギーの補助金は家計や企業の負担を和らげる狙いです。
中東情勢による価格高騰から負担を和らげる目的があります。
自分に関係ある?
免税店を営む事業者にとっては準備が重要になります。12月1日からのリファンド方式へのシステム対応や空港での手続きの流れを把握することが大切です。
会社員や個人事業主を含むすべての生活者に対しても影響があります。12月からのガソリン価格の変更や冬場の電気・ガス料金の補助が家計の支出に影響する仕組みです。
もう使える?取引できる?
- 外国人旅行者向けの免税リファンド方式は、2026年12月1日からスタートします。
- ガソリン補助金の段階的引き上げは12月から適用されます(12月は175円に設定)。
- 電気・ガス料金の支援は12月、1月、2月の3カ月間で実施されます。
- 詳細は財務省、国税庁、経済産業省の公式ホームページをご確認ください。
まとめ
12月1日からは新しい免税システムが稼働します。関係する事業者は手続きやシステムに不備がないか確認を進めてください。
家計や事業でエネルギー関連のコストに影響が出る見通しです。今後の公式発表や政府の通知を随時確認しましょう。