概要
Metaが、たまごっちに似たAIペットのゲーム「Waddle World」を出しました。Engadgetの報道によると、いまはフィリピンだけで遊べます。
ペットは卵から孵して育てます。日記を書くと、ペットが返事をして、小さな落書きも描いてくれます。
日記を続けたい人や、AIとのやりとりを楽しみたい人にとって、ちょっと気になるアプリです。ただ、日本での提供については何も分かっていません。
何が発表された?
Engadgetの報道によると、Metaは新しいAIペット育成ゲーム「Waddle World」を公開しました。ソーシャルメディアコンサルタントのMatt Navarra氏が、AppleのApp StoreとGoogle Playの掲載ページへのリンクをXに投稿して、存在が明らかになりました。
そのページを根拠に、Engadgetは「9月下旬に提供が始まった」と伝えています。Meta自身の公式発表文は、今回は見つかっていません。この記事は報道をもとにしています。
位置づけは、すでにアプリストアで配信されている新作です。ただし提供地域は限られています。
- 提供国:フィリピン(現時点)
- 配信先:App Store、Google Play
- 形式:16ビット風のゲーム
提供地域が狭い理由について、Engadgetは「はっきりしない」としています。そのうえで、広く出す前にフィリピンで試している可能性を指摘しています。これはEngadgetの見立てで、確認された事実ではありません。
前と何が違う?
日記を書くと、ペットが返事をくれる
目玉は日記です。Metaはこのゲームを「daily journal disguised as a pet(ペットに偽装した日記)」と説明していると、Engadgetは書いています。
プレイヤーは、文字で日記を書くか、声で話して入力します。ゲームの中では、これがペットに話しかける行為として扱われます。
日記を書くたびに、ペットが返事を書いてくれます。返事には、小さな落書きも付きます。つまり、会話の内容を絵日記のように残してくれるわけです。
返事を作っているのは、MetaのAIです。Matt Navarra氏は、これを「たまごっちとChatGPTの合体」のようなものだと表現したそうです。
たまごっちの定番は、そのまま残っている
遊び方の土台は、昔ながらのバーチャルペットです。卵を孵してペットを迎えます。そのあと、遊んだりごはんをあげたりして、ペットを機嫌よく保ちます。
違いは、ペットが話せる点です。従来の同種ゲームは、決まった動きや表示が中心でした(編集部注)。今回は会話の相手にもなります。
ミニゲームでポイントをためる
日記のほかに、ミニゲームが3種類あります。遊ぶとポイントがたまり、ペットの食べ物やおもちゃを買えます。
- 食料品をペットの頭の上に積み上げる
- 落ちてくる星をつかみ、爆弾をよける
- バラバラの文字を並べ替えて単語を作る
ゲームの仕組み自体は、気軽な操作で遊べるものが中心のようです。日記を書く習慣と、お世話の楽しさを組み合わせる設計と読み取れます。
Museとの関係
Engadgetは、このアプリをMetaのAI戦略の一部として位置づけています。Metaはすでに、AIエージェント「Muse」で、かわいいアバターを作ったり性格を決めたりできるようにしています。
さらに9月のイベント「Connect」で、「Muse Charm」も披露しました。卵形の小さな物理デバイスで、中にMuseのアバターが入っています。キーホルダーにできる大きさです。
持ち主がいつでもMuseを呼び出せる。あるいは、Museが持ち主の周囲や体験にいつでも触れられる。そのための機器だと、Engadgetは説明しています。発売は12月のホリデーシーズンに間に合わせる狙いだそうです。
Engadgetは冒頭で、MetaがかわいさでAIの利用や学習を促しているようだと皮肉まじりに書いています。これは同誌の見方です。
数字で見るとどう変わった?
前の版と比べられる数値は、元記事にありません。ダウンロード数、利用者数、性能の指標も示されていません。
分かっている数字は次のとおりです。
- 提供開始:9月下旬(アプリストアの掲載ページから判断)
- ミニゲーム:3種類
- 表現形式:16ビット風
- Muse Charmの発売目標:12月
ライバルと比べてどう?
元記事には、他社の同種アプリとの比較がありません。比べる材料が少ないため、表にはしません。
Engadgetは、たまごっちとChatGPTを引き合いに出しています。ここから、遊びの形は昔のバーチャルペット、会話の中身は対話型AIに近い、と整理できます。
編集部の見立てでは、強みは「日記を書く理由」が最初から用意されている点です。対話型AIは、何を話しかけるかを自分で考える必要があります。ペットなら、お世話の延長で話しかけやすくなります。
一方、弱みは今のところ提供地域が狭いことです。評判や使い心地は、元記事では語られていません。
料金は?
元記事では価格の言及なしです。基本無料なのか、課金要素があるのかも書かれていません。
提供開始時期は、9月下旬とされています。ただし提供はフィリピンに限られます。
日本で使える?
まだ分かりません。元記事には日本での提供についての記述がありません。いまは、フィリピン限定として報じられています。
- 日本のApp StoreやGoogle Playで「Waddle World」を検索してみる
- 見つからなければ、現時点では提供対象外と考える
- 日本語に対応しているかは、元記事では言及なし
- 他国のストアに切り替える方法は、規約に反する恐れがあるため勧めません(編集部注)
- Metaの公式発表や、地域拡大のニュースを待つ
自分にはどう関係する?
エンジニアなら
注目したいのは、AIを「道具」ではなく「キャラクター」として見せる設計です。日記という入力に対して、文章と絵で返す流れは、会話AIの新しい使い道の一例です。
ただし内部の技術、使われているモデル、音声入力の仕組みは元記事に書かれていません。現時点で技術的な評価はできません。
企画・マーケティングなら
毎日使ってもらう仕組みの参考になります。お世話、ミニゲーム、日記を一つにまとめ、続ける理由を作っています。
Metaが一部の国で先に試している可能性があることも、手がかりです。新しいサービスを小さな市場で試す動きは、今後のMetaの出し方を読む材料になります。
経営者・管理者なら
業務に直結する話ではありません。ただ、MetaがMuse、Muse Charm、このアプリと、AIの「相棒」路線を広げている点は押さえておきたい動きです。
従業員や顧客が、AIの話し相手を日常的に持つ時代に近づく可能性があります。今は様子見で十分です。
これまでの流れ
Museが実用的な代行役だとすれば、Waddle Worldは親しみやすい入口です。MetaのAIが、仕事の道具と遊び相手の両方に広がっているのが分かります。
まとめ
Waddle Worldは、日記を書くとペットがAIで返事をくれる、たまごっち風のアプリです。いまはフィリピンだけで、日本の予定は不明です。
まずは日本のストアで検索して、出ていなければ公式の続報を待ちましょう。Muse Charmの発売が目標の12月に向けて、Metaの発表もあわせて見ておくと流れがつかめます。