ひとことで言うと
BizteXが提供を開始した「経営者向け AI 1DAY講習」は、中堅・中小企業の経営者が自ら手を動かして生成AIを操作し、自社の業務のどこまでをAIに任せられるかを判断するための3時間の集中研修です。人から聞いた知識ではなく、自分の手で作る体験を通じて、チャットや議事録作成にとどまっていたAI活用を「AIに任せる経営」へシフトさせることを目指しています。
何が発表されたのか
BizteX株式会社は2026年10月26日、中堅・中小企業の経営者・役員を対象にした研修プログラム「経営者向け AI 1DAY講習」の提供開始を発表しました。同社の代表取締役CEOである嶋田光敏氏が自ら講師を務め、経営者・役員と社内のDX担当者が一緒に受講するスタイルをとっています。参加者全員が自分のパソコンでAIツールを操作し、3時間という短い時間の中で自社の業務に合わせたAIエージェントやアプリの試作品を作り上げる点が大きな特徴です。
背景として、多くの企業で生成AIが使われるようになっているものの、その活用は議事録作成や資料作り、チャットでの壁打ちといった部分的な効率化にとどまっています。予算の確保や採用、業務プロセスの見直しといった本格的な判断は経営者にしか下せないため、経営者自身がAIの可能性と限界を実体験する必要があるという同社の問題意識から、この講習が企画されました。
発表された機能・アップデートの全容
1. 経営者本人による実践的な講義
講師は、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション:ソフトウェアロボットによる業務自動化)やiPaaS(異なるクラウドサービスをつなぐ仕組み)の領域で10年間にわたり3万件以上の業務自動化を手がけてきた、代表の嶋田光敏氏が務めます。豊富な自動化の知見を持ち、自らも経営者としてAI活用の判断を下してきた当事者の視点から、生きたナレッジが共有されます。
2. Claude Codeを用いたエージェントとアプリの作成
受講者はプログラミングの経験を問わず、全員が自分のパソコンで「Claude Code」を操作します。前半では、繰り返しの多いルーティンワークを任せるための社内エージェントを各自で作成します。後半では自社の業務を1つ選び、その場で実際に動く社内アプリの試作品を作り上げます。実務で運用する際には仕様の調整やセキュリティ確認が別途必要ですが、自分で動くものを作ることで、自社の仕事のどこまでをAIに代替できるかを肌感覚で把握できるようになります。
3. 経営層とDX担当者の同時受講による体制づくり
経営者・役員と、社内でAI活用を推進する担当者が同じ回に同じ内容を受講します。一方が欠けた状態で受講すると、研修後に「誰がどのように決定を下すのか」という意思決定のプロセスが曖昧になりがちです。同じ場で同時に手を動かすことにより、受講後すぐに予算配分や社内ルール、プロジェクトを進める体制を決定できる状態を作り出します。
4. 3時間のカリキュラム構成
当日の講習は計3時間で完結するプログラムとなっており、2回に分割して受講することも可能です。前半はAIによる経営への影響の整理から始まり、Claude Codeを使った社内エージェントの作成、自社業務に合わせた社内アプリの試作へと進み、最後は自社のAI化に向けて経営者が決めるべき事項を整理して締めくくられます。
5. 受講企業の具体的な導入事例
香川県高松市で機械の設計から製造、組み立て、配線までを一貫して手がける株式会社XEN GROUPの事例が挙げられています。同社では2026年の全社目標に「AI化」を掲げ、社長のほか製造現場を管理する常務やマネージャーが本講習を受講しました。それまでチャットでの利用にとどまっていた役員やマネージャーが、受講をきっかけにExcelデータをAIに読み込ませて活用を始めるなど、上層部が仕組みを理解したうえで現場へ的確な指示を出せる体制づくりにつながっています。
性能・ベンチマーク
元記事では、処理速度や精度に関する具体的なベンチマーク数値の提示はありません。
競合サービスとの比較
(編集部注)生成AIを活用した企業向け研修やコンサルティングサービスは数多く存在しますが、本講習は一般的な座学中心のセミナーやツールの使い方を教える講座とは異なり、経営者自身が開発ツールであるClaude Codeを操作して社内アプリの試作品を作る点や、経営層とDX担当者が同時に受講して実務の意思決定に直結させる点を大きな差別化要因としています。
料金・提供プラン
- 対象:代表取締役、取締役、執行役員、部長、DX担当の方
- 時間:3時間・1回完結(3時間を2回に分けることも可能)
- 参加人数:10名から
- 価格:50万円 / 10名〜(税抜)。自社向けに内容を組み替える場合は10万円(税抜)から
- 事前準備:Claudeデスクトップアプリのインストール、Claude Teamプランの契約、Git(Windowsのみ)
- 受講後支援:3か月の伴走支援と実装支援を用意
また、サービスサイトでは10問・約3分で自社のAI活用の段階が分かる「経営者向けAI活用診断」が無料で公開されています。さらに、2026年11月4日(水)の12:00〜12:45には、講師の嶋田氏が登壇する無料のオンラインウェビナー(Zoom)の開催も予定されています。
日本から使う方法
本サービスは日本国内の企業を対象とした日本語の研修プログラムです。今日から試すための一般的な手順は以下の通りです。
- 公式サイト(プレスリリースおよびBizteXのサービスサイト)にアクセスする
- 「経営者向け AI 1DAY講習」の詳細を確認し、お申し込みフォームから申し込む
- 事前準備としてClaudeデスクトップアプリのインストール、Claude Teamプランの契約、およびWindows環境ではGitの準備を行う
誰にどう効くのか
- 経営層:人から聞いた話ではなく、自らAIを動かすことで、採用・予算・業務プロセスの見直しといった経営判断を自信を持って下せるようになります。
- 企画・DX担当:経営層と同じ場でClaude Codeを操作してアプリの試作品を作ることで、受講後の意思決定や社内展開のスピードが飛躍的に上がります。
- エンジニア・現場:上層部がAIの可能性と実務への落とし込み方を理解するため、現場でのAI導入や自動化の提案が通りやすくなります。
まとめ
BizteXの「経営者向け AI 1DAY講習」は、チャットや議事録作成にとどまっていたAI活用を、企業の戦略や現場の変革へと引き上げるための実践的なプログラムです。AIに任せる経営へ舵を切りたい企業は、まずは無料のAI活用診断やウェビナーへの参加から検討を始めてみるとよいでしょう。