かんたん版:専門用語を使わずに説明しています
ひとことで言うと
Discordの一部の公開コミュニティでの会話が、Googleなどの検索で見つかるようになります。
たとえるなら、教室の中の話し声が、廊下の掲示板にも貼り出されるようなものです。
何がすごいの?
対象は、メンバーが1000人以上で、誰でも招待なしで入れるサーバーです。現在6万3000以上あるそうです。
11月16日からは、会話をAIでまとめた「要約」が公開されます。12月中旬からは、投稿の文章そのものも検索に出ます。
ユーザー名やアイコンは表示されません。ただ、内容から本人が分かってしまう心配は残ります。
Discordは、ゲームの攻略法や困りごとの解決策を探しやすくするのが狙いだと説明しています。
自分に関係ある?
公開サーバーで発言する人は関係します。日本は初期設定でオンです。
EUや英国などでは初期設定がオフです。10代のメッセージは対象外です。
招待制のサーバーや、DM、グループDMも対象外です。
使ってみるには
自分の投稿を出したくないときは、ユーザー設定の「データ&プライバシー」を開きます。「ウェブページに発見対象チャンネルからのメッセージコンテンツを表示」をオフにします。
ただし、オフにする前の投稿は公開されたままです。消すには、元の投稿を削除します。
この設定は要約には効きません。要約も避けたいときは、管理者がサーバー設定で無効にする必要があります。
概要
Discordの一部の公開コミュニティでの会話が、Googleなどの検索から見つかるようになります。
これまでは、サーバーに入らないと読めなかった話です。ゲームの攻略法や、技術的なトラブルの解決策などが、普通の検索で探せるようになります。
探している人には便利です。一方で、自分の発言が思わぬ範囲に広がるのではという心配も出ています。
日本のユーザーも、初期設定では対象です。自分で設定を変える方法も用意されています。
何が発表された?
ITmediaの報道によると、米Discordは10月27日(現地時間)に、この変更を発表しました。Discordは、ゲームや趣味のコミュニティで広く使われるチャットサービスです。
対象は、メンバー数1000人以上で、管理者が招待なしで誰でも参加できるようにした「Discoverable Server(発見対象のサーバー)」です。(ITmediaによると)現在6万3000以上あります。
公開は2段階で進みます。いずれも、すでに提供が決まった変更で、実験段階の話ではありません。
- 11月16日:サーバーウェブページと、AIによる「チャンネル要約」の公開が始まる
- 12月中旬:投稿本文が「チャンネルメッセージ」としてWebに表示され、検索結果に出る
対象外になるものもあります。
- 招待制のサーバー
- ユーザー同士のダイレクトメッセージ(DM)
- グループDM
- 10代のユーザーのメッセージ
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会話をまとめた公開ページができる
11月16日から、すべての発見対象のサーバーに、誰でも見られる「サーバーウェブページ」が設けられます。サーバーの概要が載るページです。
ここに、公開チャンネルでの会話をAIで要約した「チャンネル要約」を載せられます。要約するのはDiscord自身のAIです。
要約の対象は、11月16日以降の会話だけです。過去の会話がさかのぼって載るわけではありません。
12月中旬から、投稿本文そのものも検索に出る
12月中旬からは「チャンネルメッセージ」として、投稿の本文がWebページに表示されます。Googleなどの検索結果から見つけられるようになります。
投稿者のユーザー名とアバター画像は表示されません。12月中旬より前の投稿は対象外です。
つまり、要約は11月、本文は12月と、公開される情報の細かさが段階的に上がります。
公開範囲は管理者が選べるが、初期設定は「公開」
どのチャンネルを公開するかは、サーバー管理者が選べます。ただし初期設定では、公開チャンネルが対象です。
公開対象のチャンネルには、そうと分かるアイコンも表示されます。
個人も自分の投稿を外せる
ユーザーは「ユーザー設定」の「データ&プライバシー」で、「ウェブページに発見対象チャンネルからのメッセージコンテンツを表示」をオフにできます。自分のメッセージがWebページに出るのを防ぐ設定です。
この設定は、参加しているすべての発見対象サーバーに効きます。
数字で見るとどう変わった?
前の版との比較ができる数値は、元記事にはありません。ここでは出ている数字を整理します。
- 対象サーバーの条件:メンバー数1000人以上
- 対象サーバーの数:6万3000以上(ITmediaによると)
- 要約の公開開始:11月16日
- 投稿本文の公開開始:12月中旬
ライバルと比べてどう?
元記事には、他社サービスとの比較は書かれていません。比べる材料が足りないため、表は作りません。
(編集部注)掲示板サービスやQ&Aサイトは、以前から会話が検索に出るのが普通でした。Discordは、閉じた場所というイメージが強いサービスです。今回の変更は、その性格を一部の公開サーバーで変えるものです。
料金は?
元記事では、料金への言及はありません。
日本で使える?
日本のユーザーも対象になります。初期設定でオンです。元記事によると、EU、英国、カナダ、ブラジル、オーストラリア、韓国は、法的な制約から初期設定がオフです。
日本の利用者が確認しておきたい手順は次のとおりです。
- 投稿本文を外す:ユーザー設定の「データ&プライバシー」で、「ウェブページに発見対象チャンネルからのメッセージコンテンツを表示」をオフにする
- 以前の投稿を消す:オフにする前に投稿したメッセージは公開対象のままなので、Discord上で元の投稿を削除する
- 要約も避ける:管理者が「サーバー設定」→「コミュニティ」→「ウェブプレゼンス」で、「チャンネル要約」と「チャンネルメッセージ」をそれぞれ無効にする
- サーバーごと非公開にする:発見対象のサーバーから、招待制のコミュニティサーバーに戻す
注意点が2つあります。個人の設定で止められるのは本文だけで、要約には効きません。また、投稿を消しても、検索エンジンに残った情報が消えるまでには時間がかかる場合があります。
自分にはどう関係する?
エンジニアなら
技術的な質問をDiscordで受けているなら、解決策が検索で見つかる場になります。Discordでしか得られなかった情報が、検索で探せるようになるのは利点です。
一方で、コードや環境の情報を書き込むときは、公開される前提で考えたほうが安全です。
企画・マーケティングなら
コミュニティを運営しているなら、ファンの会話が検索から流入する入口になり得ます。サーバーウェブページが、新しい公式の窓口になる可能性もあります。
ただし、それは参加者の発言を外に出すことと表裏一体です。参加者への事前の周知が欠かせません。
経営者・管理者なら
サーバー管理者は、初期設定で公開チャンネルが対象になる点を確認する必要があります。要約も本文も、管理者が個別に無効にできます。
匿名で悩みを相談する人や、身の安全のためにコミュニティを使う人がいる場合は注意が必要です。(ITmediaによると)TechCrunchは、AI学習への利用の懸念も伝えています。Discordは公式ヘルプで、メッセージをAI企業に販売しないと説明しています。ただし、公開された内容が外部に収集されないことの保証ではない、というのがITmediaの整理です。
まとめ
11月16日に要約、12月中旬に投稿本文と、公開は段階的に進みます。日本は初期設定でオンなので、投稿の多い人ほど早めの確認が向いています。
まず、ユーザー設定の「データ&プライバシー」を開いて、本文表示の設定を決めてください。次に、サーバー管理者は「ウェブプレゼンス」の設定を見直してください。