概要
「国の教育ローン」は、家計の教育費負担を軽くします。こどもたちの進学や在学を応援する公的な融資制度です。
日本政策金融公庫や沖縄振興開発金融公庫が扱っています。長期の固定金利で必要なときに申し込めます。
何が発表された?
政府広報オンラインの公式発表がありました。高校や大学などへ進学する際の大きな負担となる教育費を支えます。
「国の教育ローン」の仕組みや利用条件が改めて詳しく紹介されました。この制度は昭和54年に始まった歴史ある公的融資です。
令和7年度だけでも新規の融資実績が約6万件あります。計892億円に上る実績があります。
どんな制度?
融資限度額と金利の仕組み
国の教育ローンでは、学生・生徒1人につき350万円以内を限度として借り入れることができます。
ただし、以下の資金として利用する場合は、450万円以内まで拡大されます。
- 自宅外通学の資金
- 修業年限5年以上の大学(昼間部)・大学院の資金
- 海外留学の資金
金利については、令和8年(2026年)11月2日時点で年4.6%の固定金利が適用されます。
母子・父子家庭や交通遺児家庭、世帯年収200万円以内の家庭には特例があります。また、こども3人以上の世帯かつ世帯年収500万円以内の家庭も対象です。
これらに該当する場合は年4.2%となる低減特例が用意されています。
返済方法と保証の条件
返済期間は最長20年までに設定できます。毎月の元利均等返済のほか、年2回のボーナス月増額返済も選べます。
また、在学期間中は利息のみを支払う元金据置も可能です。
融資の際には担保が不要です。ただし、公益財団法人教育資金融資保証基金の保証を受ける必要があります。
または連帯保証人を立てる必要があります。保証基金を利用する場合の保証料は、融資金から一括して差し引かれます。
利用できる学校と使いみち
対象となる教育機関は中学校卒業以上が対象です。修業年限が原則3か月以上の高校、大学、短大、専門学校、予備校などです。
使いみちは学校納付金(入学金や授業料)だけではありません。受験費用や塾や予備校代、教科書代も含まれます。
さらにパソコン購入費、通学費用、在学のための住居費用も対象です。留学費用や学生の国民年金保険料など幅広く含まれます。
いつから、誰が、何をすればいい?
| 項目 |
内容 |
出典 |
| 対象者 |
融資対象学校に通う生徒・生徒の保護者で、世帯年収が上限を超えない方 |
政府広報オンライン |
| 申込時期 |
年中いつでも可能(費用が必要な時期の2〜3か月前を推奨) |
政府広報オンライン |
| 窓口 |
教育ローンコールセンター、日本政策金融公庫・沖縄振興開発金融公庫の支店窓口、インターネット |
政府広報オンライン |
なぜ今?気をつけることは?
進学や在学の際には、受験料や入学金など1年次に特にまとまった支出が必要になります。
事前の準備をしていても、志望校の変更や合否の結果によって急に資金が足りなくなる事態は少なくありません。
民間金融機関のローンや学学保険とともに、公的な選択肢として広く知ってもらうためにこの情報が提供されています。
審査の結果、希望に沿えない場合がある点には注意が必要です。
自分に関係ある?
高校や大学、大学院、専門学校などにこどもが進学・在学中で、教育資金の確保に悩む保護者に関係があります。
利用できる人の世帯年収(給与所得の場合)の上限は以下の通りです。
- 扶養するこどもの人数が1人の場合は790万円以内
- 2人の場合は890万円以内
- 3人の場合は990万円以内
事業所得の場合は以下の通りです。
- 扶養するこどもの人数が1人の場合は600万円以内
- 2人の場合は690万円以内
- 3人の場合は790万円以内
こどもの人数が2人までで上限額を超えている場合もあります。その場合でも単身赴任や自宅外通学者がいるなどの要件を満たせば上限額が緩和される場合があります。
もう申し込める?使える?
- 申込受付は年中いつでも可能です。
- 申込時は教育ローンコールセンターへの電話、各支店窓口、またはインターネットを利用できます。
- 入学資金として申し込む場合は合格通知書や入学許可書のコピーが必要です。しかし、申込時にそろっていなくても契約時に提出すれば問題ありません。
- 在学中の申込には在学証明書などの確認書類と使いみちを確認できる書類のコピーが必要です。
- 審査は書類がすべて受け付けられてから始まります。10日前後で可否が決定し、通例は審査開始から20日程度で指定口座に一括入金されます。
まとめ
国の教育ローンは年中いつでも申し込むことができます。しかし、資金が必要な時期の2〜3か月前に行うことが推奨されています。
詳細な確認や返済額の試算を行いたい場合は、日本政策金融公庫のホームページを見てください。あるいは教育ローンコールセンター(0570-008656)へ問い合わせてください。