その他公式発表(2026/10/26)読了 4分

PHPに複数の脆弱性、JPCERT/CCが修正済みバージョンへの速やかな更新を呼びかけ

3秒でわかる要点

  1. 1PHPの複数バージョンに任意のコードが実行される脆弱性が発覚
  2. 2JPCERT/CCが修正済みバージョンへの速やかな更新を推奨
  3. 3一部の脆弱性には設定変更による一時的な緩和策も提供されている

JPCERT/CCは、The PHP Groupが公開したPHPにおける複数の脆弱性(CVE-2026-109618、CVE-2026-109619、CVE-2026-115560)に関する注意喚起を発表しました。任意のコードが実行される恐れがあり、速やかなアップデートや緩和策の適用が推奨されています。

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・出典: JPCERT/CC「注意喚起: PHPにおける複数の脆弱性(CVE-2026-109618、CVE-2026-109619)に関する注意喚起 (更新)」

かんたん版:専門用語を使わずに説明しています

ひとことで言うと

ホームページの仕組みを支えるシステム「PHP」に、外部から乗っ取られる恐れのある深刻な弱点(脆弱性)が見つかりました。大家さんがアパートの鍵の仕組みを一斉に取り替えるようなもので、管理している人は早めにお手入れをする必要があります。

何がすごいの?

(編集部注:今回の話題は「すごい新機能」ではなく「セキュリティの弱点」に関するものです。)PHPという世界中で広く使われているシステムにおいて、悪意あるプログラムを勝手に実行されてしまう恐れがある点が大きな問題となっています。すでに実際に攻撃を試みる動きも観測されており、放っておくとサイトが乗っ取りなどの被害に遭うリスクがあります。

自分に関係ある?

個人で一般的なWebサイトを見ているだけの人には直接の影響は大きくありません。しかし、自分でPHPを使ったWebサイトを運営している人や、会社のシステムを担当しているエンジニア、PHPで動くブログツールなどを導入している事業者にとっては、直ちに対処が必要な重要なニュースです。

使ってみるには

新しい機能を使う話ではないため、「使う」のではなく「直す・確認する」ことが必要です。JPCERT/CCの公式サイトやThe PHP Groupが提供する案内を確認し、お使いのPHPを安全なバージョンにアップデートするか、必要な設定変更(緩和策)を今すぐ行ってください。

ひとことで言うと

ホームページのシステムを動かす「PHP」に、外部から不正なコードを実行される恐れのある深刻な弱点が見つかりました。JPCERT/CC(一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター)は、被害を防ぐために修正済みバージョンへの速やかなアップデートや設定変更を行うよう呼びかけています。

何が発表されたのか

JPCERT/CCの発表によると、The PHP Groupが2026年10月21日および10月23日に、PHPにおける複数の脆弱性(CVE-2026-109618、CVE-2026-109619、CVE-2026-115560)に関するアドバイザリを公表しました。これらの脆弱性が悪用された場合、PHPの実行プロセスの権限で任意のコードを実行される恐れがあります。JPCERT/CCでは、国内で広く利用されている製品であることから注意を喚起しており、10月26日の更新では、実証コードの公開や悪用を試みる通信の観測が相次いでいることが明らかにされています。

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製品・サービスの中身

対象となるPHPのバージョン

今回の脆弱性の影響を受けるのは、PHP 8.5.12より前の8.5系、PHP 8.4.27より前の8.4系、PHP 8.3.36より前の8.3系、PHP 8.2.35より前の8.2系バージョンです。また、PHP 8.1以前のバージョンはすでに通常のサポートが終了しているためアップデートが提供されませんが、開発者は深刻さを考慮し、PHP 7.4、8.0、8.1向けに最小限の緩和策を提供しています。

脆弱性の詳細と影響

CVE-2026-109618およびCVE-2026-109619は深刻なリモートコード実行の脆弱性であり、悪用できると主張する実証コードが多数公開されています。実際に任意のコードを実行できるかはPHPのバージョンやメモリ配置などの条件に依存しますが、攻撃の手法が広がる恐れがあります。また、CVE-2026-115560は特定の設定とアプリケーションコードの組み合わせで発生するもので、こちらも任意のコード実行につながる可能性があります。

侵害調査の推奨

発見者らが公開している情報に基づき、過去のHTTPレスポンスにおける不自然なPHPSESSID Cookieの設定や、不審なmultipart/form-data形式のリクエストがないかなど、過去に攻撃を受けていないかを調査することが推奨されています。ただし、痕跡が残らない場合もあるため、継続的な監視が必要です。

スペック・価格の早見表

項目 内容 出典
対象製品 PHP 8.2系、8.3系、8.4系、8.5系など JPCERT/CC
主な脆弱性ID CVE-2026-109618、CVE-2026-109619、CVE-2026-115560 JPCERT/CC
対策 修正済みバージョンへの更新、緩和策の適用 JPCERT/CC
発表日 2026年10月22日(10月26日更新) JPCERT/CC

従来との違い・注意点

今回の問題では、単にアップデートを適用するだけでなく、バージョンに応じた環境の調整や検証が必要です。また、CVE-2026-115560などの脆弱性に対しては、修正済みバージョンが提供されるまでの間、「session.upload_progress.enabled=0」に設定してすべてのワーカーを再起動するという緩和策が案内されています。ただし、緩和策は特定の攻撃経路への対処にとどまるため、根本的な解決にはアップデートが不可欠です。

自分に関係ある?

PHPを使って構築されたWebサイトやブログ、社内システムを運営している事業者、Webエンジニア、サーバー管理者にとって非常に大きな関係があります。個人でインターネットを閲覧するだけのユーザーには直接の作業はありませんが、利用しているサービス側が対応していない場合、間接的に影響を受ける可能性があります。事業者は、自社システムが対象バージョンを使用していないか早急に確認する必要があります。

買える・使えるか

  • JPCERT/CCやThe PHP Groupが公開している最新のセキュリティ情報を確認する。
  • 影響を受けるPHPのバージョンを使用している場合は、十分なテストを実施の上、速やかに修正済みバージョンへアップデートする。
  • アップデートがすぐにできない場合は、案内されている緩和策(設定変更)を適用する。
  • 詳細はJPCERT/CCの公式ページ(https://www.jpcert.or.jp/at/2026/at260033.html)を参照してください。

まとめ

PHPの複数の脆弱性はすでに悪用の試みが観測されており、放置すると大きなリスクにつながります。管理者は速やかに最新の修正済みバージョンへの更新を行い、システムに異常がないかの侵害調査を実施することが強く推奨されます。

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