Dify 1.18.0が起動しない?新規導入と更新を分けて確認する
結論
- Dify 1.18.0を自分でDocker Compose運用する人向けです。まず、新規導入か更新か、どのサービスが止まっているかを分けます。Dify Cloudの利用者が同じサーバー設定を操作する必要はありません。
- 標準のlocal構成ではsandboxの認証設定が必要です。また、旧版と新版のAgent関連イメージの混在も確認対象です。トークン一つで全ての起動問題が直るとは限りません。
- 更新中の環境では、データと既存の認証設定を保護します。このページは公式情報に基づく確認ガイドで、編集部で起動・更新を実機検証した手順ではありません。
「docker compose upを実行したのに、Agentのサービスが再起動を繰り返す」という場面では、サーバーの料金プランを上げる前に設定と版の組み合わせを確かめます。1.18.0には認証や互換性に関わる変更があります。ここでは、自分で管理するCommunity Editionの標準Docker Compose構成を対象に、状況を絞り込む順番を整理します。VPS事業者のアプリイメージを使っている場合は、そのDifyの版と事業者の案内を先に確認してください。全てのアプリイメージが1.18.0とは確認していません。
手順
新規導入と、データのある環境の更新を分ける
現在のDifyの版、導入方法、最後に正常に動いていた時点を記録します。初めて設置する環境と、利用者や文書が既にある環境では守るものが違います。更新の場合は、元の設定を新しいサンプルファイルで丸ごと上書きしないでください。対応するリリースの更新案内と、手元のCompose・環境設定の差分を管理担当者と確認します。
状態とイメージを読み取り、止まっているサービスを特定する
標準構成を置いたdockerディレクトリで、下のコマンドによりComposeの版、サービスの状態、使用イメージを確認できます。更新・停止・削除のコマンドではありません。公式手順はDocker Compose 2.24.0以上を案内しています。init_permissionsは最初に一度だけ処理して終了するため、このサービスのExitedだけを故障と判断しません。相談時には停止しているサービス名と版を伝え、.env全文や秘密値は共有しないでください。
docker compose version docker compose ps docker compose imagesAgentとsandboxが再起動する場合は、認証設定の場所を確認する
標準local backendで使うDIFY_AGENT_LOCAL_SANDBOX_AUTH_TOKENは空にできません。公式資料では、空の場合にAgent backendとsandboxが起動時に終了し、再起動を繰り返すと説明されています。設定場所はdocker/.envで、docker/envs以下のファイルだけに書いても反映されません。この値はAIモデルのAPIキーではありません。既存の設定を取り違えず、公式の環境変数説明に沿って、設定名と場所を確認します。
名前の似た認証設定と、旧版のイメージを混同しない
Agentにはsandbox用とは別にserver secretとAPI tokenがあり、役割が異なります。DIFY_AGENT_SERVER_SECRET_KEYは形式が不正でも起動できないと公式に記載されています。起動できた場合も、公開運用前には開発用の既定値のままでよいと判断せず、公式の認証設定を確認します。また1.18.0のリリースノートはAgent系を対応する版へそろえることを求め、1.17.1のruntimeが新しい認証flagに非対応と説明しています。設定ファイルだけ新版、実行するイメージは旧版、という混在がないかを確認してください。
起動後のログイン問題は、別の症状として切り分ける
管理画面を開けるがログインできない場合は、起動失敗と同じ操作を繰り返さず、認証設定と前段の構成を調べます。既存のPASSWORD_PEPPERは保持します。従来空だった環境に新しい値を足すことは通常の設定追加ではなく、公式はパスワード再設定の計画が必要になると説明しています。Cloudflare等を前段に置く環境で利用者のメール認証が一律に制限される場合は、公式FAQの信頼するプロキシと利用者IPの項目が確認先です。防御をまとめて無効にして解決しようとしないでください。
更新・復旧は、自分の版に対応する公式案内へ進む
更新を始める前に、データベース、ベクトル保存先、アップロード文書、Agentの保存領域、環境設定や秘密情報のバックアップを確認します。古い版からの更新には追加の段階が必要になる場合があります。1.18.0の案内にはWeaviate 1.27を使う旧構成からの移行に別の手順が示されています。このページの確認項目だけで、どの版からでも更新可能だとは扱いません。停止や一括更新を実行する前に、対象版の公式手順と復元方法を確認してください。
料金・無料でどこまで使える?
| プラン | 料金 | 主な違い |
|---|---|---|
| Dify Cloudを使っている | 契約中の条件による | このページのDocker設定変更は対象外。Cloudのモデル設定や公式サポートを確認する。 |
| Communityを自分で管理 | 構成ごとに異なる | 起動問題の確認とVPS契約は別。追加サーバーの購入が前提ではない。 |
無料でできること・制限
- サービスの状態を確認するために、新しいVPSを契約する必要はありません。
- 4GB以上というメモリ条件と、認証・イメージの設定が正しいことは別です。単に大きなプランへ移せば解決するとは限りません。
2026/10/30時点で公式ページの表記を確認した内容です。料金や上限は変わることがあるため、申し込む前に公式サイトで最新の情報を確認してください。
日本で使える?
日本からの利用かどうかより、導入方式と対象版を確認します。
この確認は公式ComposeのCommunity環境向けです。提供事業者の自動構築環境、独自Compose、ソースからの導入にはその構成の手順を優先します。英語の公式資料で分からない設定がある場合は、値を推測して変更せず、管理担当者に設定名と症状を伝えてください。
つまずきやすい点と注意
設定ミスを、不要な契約に置き換えない
すでに要件を満たす環境があるなら、まずその構成を確認します。まだ試用段階で管理が負担ならCloud、手元で検証したいならPC、自分で常時運用する理由があるならVPSという順に目的を見直せます。
管理者に渡すメモは、秘密値ではなく状況
導入方式、DifyとComposeの版、停止しているサービス、最後に動いた日時、直前に変えた項目、バックアップの所在をまとめます。APIキー・token・.env全文の公開は避けてください。画面が開くか、ログインできるか、アプリが動くかを別々に記録すると、相談先も原因を絞りやすくなります。
よくある質問
Q. Dify Cloudでもsandbox用トークンを設定しますか?
A. 本稿は自分でDocker環境を管理する人向けです。Cloudをブラウザーで利用している人のモデル設定と、セルフホストのサーバー設定は別です。
Q. DIFY_AGENT_LOCAL_SANDBOX_AUTH_TOKENを設定すれば必ず直りますか?
A. いいえ。標準local構成で空の場合の確認項目です。設定する場所、別の認証値の形式、イメージの版、止まっているサービスなどにより原因は異なります。
Q. init_permissionsがExitedですが失敗ですか?
A. 公式導入手順では、このサービスは権限を初期設定して終了する一回限りの処理です。Exitedの表示だけでは失敗と断定しません。ほかのサービスの状態とあわせて確認します。
Q. 更新後にログインできません。PASSWORD_PEPPERを作り直しますか?
A. 既存の値は保持してください。従来空だった環境への追加も、既存パスワードに影響するため単純な移行ではありません。公式の該当説明と、必要な復旧・再設定の計画を確認してください。
Q. この手順は全てのVPSの自動構築に使えますか?
A. いいえ。提供元のアプリイメージが使うDifyの版や構成は別途確認が必要です。本稿はXServer等のアプリイメージを実機検証したものではありません。
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参考にした公式情報(確認日 2026/10/30)
2026年10月30日に公式1.18.0リリースノート・Docker Compose導入資料・環境変数資料を確認して編集しました。リリース日は10月23日で、本日の新発表ではありません。実環境の構築・更新・障害再現は行っていません。実行例は状態の確認用に限り、更新や復旧の成功を保証しません。編集方針