米国のAmazon利用者のうち、招待メッセージを受け取った一部の人は、文字メッセージで買い物を頼めるようになります。日本での提供はまだ発表されていません。日本の利用者は今のところ、何も変わりません。
「Alexa for Shopping」は、Amazonの買い物用AIエージェント(自分で手順を進めるAI)です。質問に答えるだけでなく、商品探しから購入まで利用者の代わりに進めます。Amazonの公式ニュースによると、これまでAmazonのショッピングアプリとウェブサイトで使えました。今回、そこにテキストメッセージが加わりました。
画像:Amazon(公式発表 ) 招待制で始まり、数百万人へ広げる
提供は11月6日に始まりました。最初は米国の一部の顧客だけで、招待のメッセージが届いた人が対象です。今後数週間で、数百万人の規模に広げる予定です。
始め方は3段階です。
利用規約に同意する
電話番号を連携する
メッセージで買い物を始める
招待が届いていない人は、専用ページでAmazonからのニュースや特典を文字で受け取る登録ができます。登録すると、追加の招待が送られるときに早く知らせてもらえます。連絡先は携帯電話の中で「Alexa Shopping」と表示されます。
画像:Amazon(公式発表 ) 文字で頼めること
公式発表では、日常の頼み方に近い例が挙がっています。「犬のえさが切れた、妹への誕生日プレゼントが必要、キッチンペーパーも少ない」と1通で送ると、3つの依頼を同時に進めます。見つけた商品から順に、メッセージで提案が返ってきます。
買い物の種類ごとに、次のことができます。
食料品: 毎週の注文の設定、レシピの写真から材料をカートに入れる、「30分で卵とベーコンを届けて」といった依頼
再注文: 「先月買った洗剤をもう一度」と送ると、見つけて利用者の承認を得て購入
写真検索: 気になった服の写真を送ると、似た商品を探す
値下げの見張り: 「AirPodsが安くなったら知らせて」と頼むと、価格を監視して通知
新商品の通知: 「Nikeのランニングシューズの新作が出たら教えて」と頼むと、Amazonとウェブ全体を監視
比較: 「評価の高いロボット掃除機を比べて」と送ると、主な情報とレビュー、価格をまとめる
荷物の確認: 「荷物はどこ?」と聞くと、アプリを開かずに状況を返す
Shop Direct(ウェブ上の他店の商品を探せる機能)を通じて、Amazon以外の店の商品も候補に出せます。リストの管理もメッセージでできます。
好みを覚え、アプリや端末と会話がつながる
使うほど、利用者の好みや買い方を学びます。「ヴィーガン商品だけ見せて」と伝えれば、それを覚えます。「マラソンの練習中」と伝えると、今後のおすすめに反映します。「自動でカートに入れて」や「オーガニックだけ表示して」といった設定も、言葉で伝えられます。
Amazonは、文字で始めた依頼を、ショッピングアプリ、Amazon.com、Alexa搭載デバイスに引き継げるよう展開しています。逆の引き継ぎも同様です。診察の待ち時間にプレゼントを探し、帰宅後にアプリで比較して購入するといった使い方を想定しています。将来は、注文状況や配送通知、特価情報も、同じメッセージの流れに入る予定です。
価格履歴と自動購入
買い時の判断を助ける機能も、すでにあります。Amazonの価格履歴の解説ページによると、Alexa for Shoppingは30日、90日、365日の価格履歴を表示します(Amazon公式ニュース、11/6確認)。
商品ページでAlexa for Shoppingのアイコンを押し、「最近の最安値か」と尋ねる使い方も紹介されています。価格履歴は米国、英国、カナダ、インドの全顧客が使えます。365日分は、米国、英国、インドで順次提供中です。
価格が折り合ったときに自動で購入を完了する「自動購入」も使えます。11月27日のブラックフライデーを前に、Amazonは値下げの見張りや通知の活用を勧めています(Amazon公式ニュース、11/6確認)。
利用は4億人超、エージェント機能は8倍超
Amazonの発表によると、過去12カ月にAlexa for Shoppingを使った顧客は4億人を超えました。エージェント機能の利用者は、年初から8倍以上に増えました。リスト、ギフトリスト、定期購入、アカウントの管理も、会話で行えます。
編集部の見方では、今回の変更は新しい機能の追加というより、入口の拡大です。買い物の相談先をアプリから日常のメッセージの画面へ広げ、使う場面を増やす狙いがうかがえます。