公開ベータ版として始まった新機能
Anthropicが提供する「Claude」は、文章を作ったり質問に答えたりするAIです。今回、Claudeの動作を「トレース」という記録としてDatabricksに送り、MLflowで確認できるようになりました。トレースとは、AIがどのような手順で答えを出したかを記録したものです。
Databricksワークスペースを持つ開発者は、公式の接続ガイドを確認して導入を検討してください。
11/4時点の判定。発表内容をもとにAIで判定しています。最新の提供状況は公式情報をご確認ください。
発表内容をもとにした一般的な情報です。導入や契約の判断は、公式情報を確かめたうえでご自身で行ってください。
Databricksの公式ブログは11月4日、AnthropicのClaudeプラットフォーム向けに、OpenTelemetryによるネイティブな可視化機能を公開ベータ版として提供開始したと発表しました。この機能はDatabricks MLflowで利用でき、AIエージェントの動作を個別のステップ(スパン)として記録します。トレースは統合データカタログ「Unity Catalog」に保存され、SQLで参照できます。日本での提供開始時期はまだ発表されていません。

AI生成画像はイメージです。記事で紹介している製品・人物・場所を写したものではありません。
要約版:専門用語を控えて説明しています
Anthropicが提供する「Claude」は、文章を作ったり質問に答えたりするAIです。今回、Claudeの動作を「トレース」という記録としてDatabricksに送り、MLflowで確認できるようになりました。トレースとは、AIがどのような手順で答えを出したかを記録したものです。
モデル呼び出しやツール利用の履歴を、トレースで辿れます。トレースは統合データカタログ「Unity Catalog」に保存され、SQLで参照できます。日本での提供開始時期はまだ発表されていません。
Databricks MLflowは、機械学習モデルの開発や追跡を行うためのプラットフォームです。OpenTelemetryは、ソフトウェアの動作信号を収集して送り出すための共通規格です。
今回の発表で、Claudeを使ったAIエージェントの開発者は、エージェントがどのような手順で答えを出したかを確認できます。Databricks上でそのまま確認できます。
これまで、Claudeの動作を詳しく調べるには、回答の結果だけを見るしかありませんでした。答えが間違っていても、どこで判断を間違ったかは分かりにくいのが課題でした。
今回、Claudeのネイティブな計測機能がトレースを生成します。それらはOpenTelemetryの仕組みでDatabricksに送信されます。開発者はモデルの呼び出しやツールの利用、それぞれの処理時間を一つずつ見直せます。
Databricksは、トレースデータを「Zerobus Ingest」という仕組みで受け取り、Unity Catalogのテーブルに保存します。Unity Catalogは、データへのアクセス権を管理する機能です。
これにより、機密性の高いエージェントのトレースデータにも、適切なアクセス制御をかけられます。Databricksは、低遅延での大量のトレース取り込みと、データのガバナンスを両立できると説明しています。

ClaudeをDatabricks MLflowに接続する手順は、公式ブログによると3ステップです。
入力と出力の内容を記録するには、設定で「コンテンツモード」を「フル」にする必要があります(公式ブログの案内)。
予期しない回答が返った場合、MLflowの「トレースを分析」機能が「Genie Code」を使って調査を支援します。
Genie Codeは、記録された実行内容を調べ、どこで問題が起きたかを説明する仕組みです。開発者は、指示文の修正やツールの改善、コンテキストの変更などを判断できます。
「MLflow Issues」はベータ版として提供され、Genie Codeを使って繰り返し発生する品質や運用上の問題を見つけます。例として挙げられているのは、トークンを浪費する繰り返しの検索や、引数が不足して失敗するツール呼び出しです。必要な形式に従わない回答なども含まれます。
チームは検出の頻度や対象となるトラフィックを選び、修正後に問題が再発しないかを監視できます。Review QueuesをSDKで管理するには、MLflow 3.17.1以降が必要です。
「MLflow Review Queues」を使えば、専門家が記録されたリクエストと回答を確認できます。専門家は、不足している点や想定される回答をフィードバックできます。
開発者はこの意見をもとにエージェントを改良し、後続の評価のための基準回答を作れます。
変更の効果を測るには、「MLflow Agent Evaluation」で同じテストケースを使った評価を実行します。プロンプトやスキル、ツールの変更が、エージェントの品質を向上させたか、逆に悪化させたかを比較できます。
詳しくはDatabricks公式ブログの案内を参照してください。
Claude自体は日本でも利用できますが、Databricks MLflowとのこの連携機能の日本での提供時期は、まだ発表されていません。
Databricksは11月2日、富裕層向け資産管理の顧客手続きにAIエージェント基盤を提案する記事も出しています(Databricks、富裕層向け資産管理の顧客手続きにAIエージェント基盤を提案)。
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