ひとことで言うと
医師や薬剤師、中小企業診断士など、さまざまな国家資格の申請手続きをスマホやパソコンから行える仕組みが広がっています。デジタル庁が2026年10月26日に最新の対象資格情報を発表し、マイナポータルを通じたオンライン申請やデジタル資格者証の活用がさらに便利になっています。
何が発表されたのか
デジタル庁は2026年10月26日、国家資格等のオンライン・デジタル化に係る現在手続が可能な資格の情報を更新しました。マイナンバー法の改正等を踏まえ、合計130の国家資格等がオンライン・デジタル化の対象となっています。2024年8月6日から各省庁が所管する手続きのオンライン化が順次スタートしており、今回の更新では「医師」「歯科医師」「薬剤師」「保健師」「助産師」「看護師」「医師臨床研修修了者」「歯科医師臨床研修修了者」「医師少数区域経験認定医師」などの情報が追加されました。なお、従来どおり紙による手続きも選択可能です。
制度・発表の中身
オンライン化による主なメリット
国家資格のデジタル化により、各種申請書類のオンライン提出やオンライン決済が可能になります。また、マイナンバーを活用することで住民票の写しなどの添付書類を省略でき、マイナポータルを通じて申請状況の確認や行政からのお知らせを受け取ることができます。さらに、婚姻や引越しなどによる氏名・住所の変更手続きも簡略化されます。
デジタル資格者証の活用と検証機能
保有する資格情報はマイナポータル上で参照できるほか、真正性の確保や偽証防止機能を備えた「デジタル資格者証」として電子媒体の形式で出力・表示が可能です。提示されたデジタル資格者証の二次元コードを検証者がデジタル証明書確認ページ(ドメインがdqcvs.nqs.go.jp)で読み取ることで、資格の有効性や改ざんがされていないかを簡単に検証できるようになっています。
戸籍情報確認に関する注意点
マイナポータルから申請された手続を審査する際、申請者の本籍地確認を行う戸籍関係情報の照会において、戸籍の電算化以前の履歴情報などが原因で現在の本籍地が特定できない事例が一部発生しています。この場合、資格管理団体から連絡が入るため、マイナポータルで戸籍抄本(戸籍の個人事項証明書)を添付して再申請を行う必要があります。
いつから・誰が・何をすればいいか
| 項目 |
内容 |
出典 |
| 開始時期 |
2024年8月6日から順次開始(2026年10月26日に情報を更新) |
デジタル庁公式発表 |
| 対象者 |
電子証明書が有効なマイナンバーカードを持ち、オンライン化対象の国家資格を有する方 |
デジタル庁公式発表 |
| 手続き方法 |
マイナポータルからログインし「#国家資格」または「証明書」を選択して初期設定および申請を行う |
デジタル庁公式発表 |
| 問合せ窓口 |
マイナンバー制度に関するお問合せ(マイナポータル及びスマホ用電子証明書に関する窓口)、個別手続は各資格管理団体 |
デジタル庁公式発表 |
背景と注意点
これまでの国家資格の運用は紙媒体を前提としており、保有者や行政の双方に事務負担がかかっていました。今回の取り組みは行政手続の効率化と資格情報の正確性担保を目的として進められています。注意点として、デジタル資格者証はあくまで資格の有効性を検証するものであり、提示した本人がその資格者本人であることを直接証明するものではありません。本人確認が必要な場合は、別途マイナンバーカード等による確認が必要となります。
自分に関係ある?
医師、薬剤師、保健師、看護師、介護福祉士、社会福祉士、税理士、中小企業診断士、行政書士など、すでにオンライン化対象となっている資格をお持ちの方や、今後試験を受ける方には直接関係があります。例えば住所変更や登録事項の変更を行う際に、窓口への書類郵送や持参の手間を大幅に減らすことができます。一方で、まだオンライン化の対象となっていない資格(今後順次予定されている准看護師や理学療法士など)を保有している場合は、今後のスケジュールに合わせた対応が必要となります。
申し込める・使えるか
- 電子証明書が有効なマイナンバーカードを準備する
- マイナポータルへログインし、「さがす」メニューから「#国家資格」または「証明書」を選択する
- 「国家資格の登録・各種申請」から「資格を追加する」を選び、画面の案内に従って初期設定を行う
- 初期設定完了後、マイナポータル上で各種申請やデジタル資格者証の取得を行う
- 詳細はデジタル庁のホームページおよび「国家資格オンライン化サービス紹介」のPDF資料を確認する
まとめ
国家資格のオンライン化は、医師や薬剤師などの主要な医療資格を含めて順次対象範囲が拡大しています。対象の資格を保有している方はマイナポータルを活用して初期設定を行い、よりスムーズな手続き環境を整えていきましょう。