対象は、ElevenLabsのAI音声エージェント「ElevenAgents」を電話やウェブの問い合わせ対応に使おうとしている人です。ElevenAgentsを使わない人には、この料金の話は直接関係ありません。
AI音声エージェントは、客の話を聞いて音声で答える自動の応対係のような仕組みです。

月額料金は3つの費用のうちの1つ
ElevenLabsの公式ブログによると、AI音声エージェントの費用は3つの項目で決まります。1つ目はプラットフォームの料金で、音声の読み上げや音声認識、会話の進め方を担う部分です。2つ目はLLM(大規模言語モデル。文章を読んで答えを作るAIの頭脳)の利用料です。3つ目は電話回線の料金です。
合計の式は「通話分数×プラットフォームの料金+LLMの利用料+電話代」です。プランの月額だけを見ると、2つ目と3つ目が抜けてしまいます。
有料プランはどれも1分0.08ドル
主なプランは次のとおりです。
- 無料:0ドル、15分、同時通話4件
- Starter:月6ドル(初月1ドル)、75分、同時通話6件
- Creator:月22ドル(初月11ドル)、275分、同時通話10件
- Pro:月99ドル、1,238分、同時通話20件
- Scale:月299ドル、3,738分、同時通話30件、ワークスペース席3
- Business:月990ドル、12,375分、同時通話40件、ワークスペース席10
プランの月額を含まれる分数で割ると、有料プランはどれも1分0.08ドルになります。Creatorより上で分数を超えた分も、同じ0.08ドルで請求されます。
単価が同じでも、プランによって同時通話数が違います。同社は、月の合計の分数より繁忙時間帯の電話の数でプランを決めるよう勧めています。電話が一時的に増えたときの割増料金は、1分0.16ドルとされています。
電話代とLLMの費用は、実費で別にかかる
電話代は、電話会社の料金と番号の種類、発信か着信かで決まります。ウェブやアプリの中で話す音声会話は、電話会社の料金がかかりません。
同社の例では、通話の品質を支える応答の速さが、Eleven v4 Turboで約100ミリ秒とされています。LLMは、簡単な質問には軽いモデル、複雑な相談だけ高性能なモデルを使い分けると、費用を抑えやすくなります。
発表には、導入効果の仮の計算例もあります。8,000件の通話が1件5分なら、合計は4万分(約667時間)です。1時間40ドル相当の人件費なら、人が対応すると月約26,667ドルになると仮定しています。
発表の仮の計算例では、AIが6割の通話を解決し、残り4割を人が受けると想定しています。プラットフォーム料金3,200ドルと、人が受ける分の約10,667ドルを足しても、約12,800ドルの差が残るとしています。ただし、この計算にはLLMと電話代が入っていません。
無料で試す段階では、料金はかかりにくいです。スタートアップ向けのプログラムでは、12か月間、3,300万文字分が無料になるとされています(ElevenLabs公式ブログ、11/5確認)。ただし、本番の利用ではLLMと電話代が実費でかかるため、試作から本番に移る前に3つとも見積もっておく必要があります。







