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熊本市内で住まいに被害を受けた人は、り災証明書の申請と発行の状況を市の窓口で確かめることになります。熊本市の第27回災害対策本部会議(11月4日)の資料によると、11月2日12時時点で申請は計2万2,835件、発行は計2万1,744件です。市内の全指定避難所は11月1日に閉鎖されています。
り災証明書は、地震で住まいがどの程度壊れたかを市が証明する書類です。支援を受けるときの手続きで使われます。
南区の申請が9,104件で最多、被害認定の調査は1万1,405件
地震は7月28日(火)16時27分に発生しました。最大震度は7、マグニチュード(地震の規模を表す数値)は7.1で、震源の深さは約16kmでした。震度7は宇城市と氷川町で観測されました。熊本市内では南区が震度6強、中央区・東区・西区・北区が震度5強でした。
り災証明書の申請件数は、区ごとに次のとおりです(11月2日12時時点)。
- 中央区:4,193件
- 東区:4,302件
- 西区:2,510件
- 南区:9,104件
- 北区:2,726件
南区は震度6強を観測した区です。
申請を受けて市が行う住家被害認定調査は、計1万1,405件が実施されました。結果は、全壊118棟、大規模半壊32棟、中規模半壊107棟、半壊519棟、準半壊1,582棟、一部損壊8,684棟、被害無し363棟です。
8月19日の第23回会議の資料では、調査は3,791件、全壊は55棟でした。
人的被害は重傷4名、避難所は全て閉鎖
人的被害は重傷者4名、中等症61名、軽傷者15名です。9月4日の第26回会議の資料では、死者・安否不明者・行方不明者はいずれも0名でした。
避難所は段階的に閉まりました。8月21日時点の開設は7か所で、9月4日には3か所、避難者は68世帯108人まで減っています。11月1日に全ての指定避難所が閉鎖されました。ペット同伴避難場所(水前寺競技場)と車中泊避難場所(アクアドーム)は、8月9日に閉鎖されています。
消防局の出動は、11月2日時点で救急12,077件、火災50件、救助要請87件です。このうち地震に起因するのは、救急94件、火災6件、救助要請9件でした。
ライフラインと交通は通常に、日本の鉄道は10月10日に全線再開
ライフラインの復旧は次のとおりです。
- 停電:7月30日11時42分に復旧完了
- ガス:7月31日11時30分に復旧完了
- 上水道:城南の断水は8月3日19時30分に解消
- 下水道:使用への影響なし
道路は、緑川右岸道路の亀裂で通行止めになっていた区間を含め、8月6日12時に全ての交通規制が解除されました。
公共交通は10月10日に全て通常運行へ戻りました。JR九州の新幹線(熊本駅〜新水俣駅間)は9月18日、在来線(宇土駅〜八代駅間)は10月10日の再開です。路線バスは8月1日、高速特急・快速バスは9月1日、市電は7月29日から通常運行しています。
災害救助法の適用と支援の広がり
熊本市では、災害救助法(災害時に国と自治体が被災者を救助する法律)を7月28日付で適用しました。熊本市を含む県内10市10町1村でも適用が決まっています。特定非常災害と激甚災害の指定・施行は8月7日です。
支援には全国から人が入りました。11月2日12時時点で、受け入れ中の団体は0です。これまでの実績は延べ42団体、8,317人でした。全国知事会、指定都市市長会、個別の協定を結んだ自治体などが派遣しています。
食事の提供は、7月31日のキッチンカーから始まり、8月1日から夕食の弁当、8月5日から朝食のパンが加わりました。経済産業省の支援で、避難所の空調工事は8月8日に豊田小学校など4施設で終わっています。
編集部の見方:避難所が閉鎖され、交通も戻った一方で、り災証明書の発行は2万1,744件で、申請の2万2,835件より少ない状態です。手続きは続いているとみられます。