概要
AIにプログラムを書かせる人が増えています。でも、AIが書いたコードが本当に安全か、誰が確かめるのかが問題です。
今回、点検を専門にするQodoが、OpenAIのCodex向けにプラグイン(追加機能)を出しました。Codexが書いたコードを、書き終えた直後に別のAIが点検してくれます。
大きな会社のシステムは、部品がたくさんつながっています。そのつながりを踏まえて点検するのが売りです。開発者やチームにうれしい話です。
何が発表された?
OpenAIの公式ブログは、AIコードレビューとソフトウェア品質のツールを作るQodoの事例を紹介しました。QodoはCodexのマーケットプレイスにプラグインを作っています。
Qodoは、GPT‑6 Astraを含むOpenAIのモデルを使い、開発の知識を集めて、コードの点検や品質の監視をしています。プラグインは、その知識と点検をCodexの作業中に持ち込みます。
位置づけは、Codex向けの連携機能です。元記事は事例紹介で、公開日以外の提供開始日、料金、対象プランは書いていません。
前と何が違う?
書く前に、社内ルールと修正履歴を渡す
Codexがコードを書く前に、Qodoのプラグインから関連するルールを取り出せます。過去のプルリクエスト(修正の提案)の履歴やパターンも取り出せます。
CEOのItamar Friedman氏は、Codexを「ローカルな作業を効率よく終える」のが得意だと話しています。そこに会社の知識を足す形です。
書いた直後に点検し、同じ画面に返す
Codexが変更を終えると、Qodoが点検します。結果は同じセッションでCodexに返ります。開発者がプルリクエストを開く前の段階です。
QodoのNnenna Ndukwe氏は、開発者がGPT‑6モデルを使い、機能開発や技術的負債の解消でこの流れを使っていると見ています。Codexの作業とQodoの独立した点検の受け渡しを自動化しているそうです。
複数のリポジトリにまたがる影響を見る
Itamar氏によると、顧客の環境にはリポジトリ(コードの保管場所)が10,000以上あることもあります。単体では正しく見える変更が、下流のサービスを壊すことがあります。
プラグインはCodexに、コードの知識、組織のルール、独立した点検を、QodoのAgentic Toolbox経由で渡します。Gitの提供元が違うリポジトリや、Kafkaでつながるサービスの依存も考慮できるそうです。狙いはP0バグ(最優先の重大な不具合)を見逃さないことです。
書くAIと点検するAIを分ける考え方
Itamar氏は、コードを書くAIと点検するAIを「陰と陽」と呼びます。片方が作り、片方が疑います。それぞれに別の設定と知識が必要で、複数のAIになることもあります。
目指すのは、AI同士が議論し、納得しなかった点だけを人に見せる形です。人は計画と確認の役に回ります。Itamar氏は「それが信頼をつくる」と話しています。
Decisions APIでルールを絞る構想
Itamar氏は、OpenAIが最近出したDecisions APIに期待しています。開発の各段階で、どのルールやスキルを使うかを選ばせる使い方です。
例として、200のルールから確認が必要なものを選び、その後で言語モデルが考える流れを挙げています。選ぶ作業が速く安くなり、点検の質も上がるという見立てです。これは構想で、提供済みの機能としては書かれていません。
数字で見るとどう変わった?
前の版と比べられる数値は、元記事にはありません。出ている数字は次のとおりです。
- 顧客環境のリポジトリ数:10,000以上
- Decisions APIの例で選ぶルール数:200
- Nnennaさんが使う設定:GPT‑6 AstraのExtra HighとUltra
点検の精度や、バグの発見数などの評価は示されていません。
ライバルと比べてどう?
元記事は他社との比較を書いていません。ここでは比較材料が少ないため、表にはしません。
(編集部注)コードレビューを支援するAIツールは他にもあります。ただ、今回の元記事だけでは優劣は判断できません。確かめられる特徴は、Codexの作業中に、知識と点検を同じセッションへ入れる点です。
料金は?
元記事には、プラグインの価格、無料枠、提供開始時期の記載はありません。Codexの利用条件やQodoの契約が必要かどうかも、書かれていません。導入前に、QodoとOpenAIの公式で確認してください。
日本で使える?
まだ分かりません。元記事に、日本での提供や日本語対応、地域の制限の記載がないためです。
試すときの手順は次のとおりです。
- Codexを使えるアカウントがあるか確認する
- Codexのマーケットプレイスで、Qodoのプラグインを探す
- 料金、対象プラン、日本での提供は、QodoとOpenAIの公式で確認する
- 社内のコードを扱うため、導入前に自社の情報管理ルールを確認する
自分にはどう関係する?
会社員として
Codexでコードを書くチームなら、プルリクエストを出す前にAIの点検結果を受け取れる流れを試せます。確認する人の負担を減らす狙いです。
大きなシステムを持つ会社では、他サービスへの影響を見る話が役立ちます。Codexを使っていない人への直接の影響は小さいです。
副業・独立を考えている人
Codexを使って開発する個人にも、書いた直後に点検を受ける考え方は参考になります。ただ、元記事は10,000以上のリポジトリを持つ大規模環境が中心です。個人向けの条件や料金は確認できていません。
お金・資産づくりの面で
この立場への直接の影響は小さいです。元記事に金額や業績の数字はありません。
これまでの流れ
- 10月22日:V7がGPT-5.6を統合したV7 Goを発表(V7 Goの記事)
- 11月1日:アトラシアンがAIの精度を高める「CQS」を発表(CQSの記事)
- 11月2日:QodoがCodex向けに、知識と点検を渡すプラグインを紹介
どの話も、AIに会社の文脈をどう渡すかが共通のテーマです。今回は、それをコードの点検に当てはめた事例です。
まとめ
AIが書くコードが増えるほど、書く役と点検する役を分ける考え方が重要になります。今回の発表は、その流れをCodexの作業画面に入れ込むものです。
Codexを使っているなら、マーケットプレイスでQodoのプラグインを探してください。導入前に、料金と日本での提供条件を公式で確かめましょう。