会話の流れを見て、毎回「発言する」か「黙っている」かを自分で決めます。
元の発表では、必要なときだけ質問したり、文脈を補ったり、相手の返事を待ったりする設計だと説明しています。
元の発表では、開発者が自分のチャットアプリで新しい人間のメッセージが届くたびに、このモデルを呼び出す設計として示されています。
無料で使えるのは11月13日まで、呼び出し方は3つ
Vercelの公式changelogによると、Ampersandは2026年11月13日まで、AI Gatewayで無料で使えます。
AI Gatewayは、複数のAIモデルを1つの窓口から呼び出せるサービスです。
呼び出し方は3つあります。AI SDKを使う方法と、OpenAIのChat Completions APIと同じ形で呼ぶ方法です。後者は接続先のURLを変えるだけで使えます。3つ目は、Claude CodeやCodex、Cursorなどのコーディングエージェントから使う方法です。
モデル名は「humansand/ampersand-v0.1」を指定します。コーディングエージェントで使うときは、最新のVercel CLIを入れ、「npx vercel ai-gateway setup」を実行します。そのうえで、エージェントでこのモデルを選びます。モデルの試し画面(playground)でも試せます。
AI Gatewayは、提供元の料金に上乗せせず、推論(AIが答えを作る処理)への手数料も取らないと説明しています。自分のAPIキーを持ち込む方式(BYOK)でも同じです。
編集部の見立てでは、まずは無料期間中に、社内チャットなどの試作で発言と沈黙の判断を確かめるのが現実的です。
発言と沈黙は、2つの道具の選び方で決まる
Ampersandを使うアプリは、2つの道具(ツール)を用意します。send_messageは会話に発言を送る道具で、passは次に人間のメッセージが来るまで黙っている道具です。
道具を選ぶのはAIです。実際に発言を投稿したり記録したりするのは、アプリ側の処理です。サンプルコードでは、1回の応答で道具を1つだけ選ぶ形にしています。
サンプルでは、MayaとLeoの意見が分かれる場面を使っています。最初のメッセージでは、Ampersandに「明確化のための質問を1つ」投げさせます。2つ目のメッセージでは、「Leoの返事を先に聞き、それまでは黙っている」ように指示します。
passを選んだときは、発言の投稿もなく、AIの次の応答も始まりません。アプリは待機の記録を残すだけです。
道具の指定(tool choice)は、autoとnoneを受け付けます。requiredと特定の道具の指定は受け付けない、と案内されています。
本番のチャットアプリに組み込むなら、応答、会話の履歴、投稿の受付番号(receipt)を、消えない保存先に残す必要があります。投稿が成功したか分からないときは、同じ番号で再送します。会話ごとに順番に処理し、投稿する前に会話へのアクセス権を確かめる、とも案内されています。
モデルの仕様では、出力は最大32,768トークンまでです。トークンはAIが文字を数える単位で、推論に使うトークンも上限に数えられます。
AI Gatewayでは、サイソクが11月7日に報じたように、DeepSeekの検索ツールも使えるようになっています(AI Gatewayに検索・ページ取得ツール 1,000回あたり0.75ドル)。