動画生成AIの「Gemini Omni 1.2 Flash」は、仕事で大量の動画を作る人に向けた新しい版です。商品紹介、服の試着動画、広告などが主な使い道として想定されています。Gemini APIと法人向けGeminiで使えるようになります。
一般の利用者にとって身近なのは、Google Vidsでの変化です。Googleアカウントか、Google Workspaceの契約があれば、15秒の動画を追加料金なしで作れます。
画像:Google(公式発表 ) 720pは1秒0.07ドル、30%値下げ
価格は、720pの動画1秒あたり0.07ドルです。前のGemini Omni 1.1より、価格を30%下げました。Gemini APIの料金は、当サイトの確認でドル建て・税別です(当サイトの確認:11/3)。
費用を抑える工夫もあります。最初は360pか720pで下書きを作ります。細部は全部作り直さず、追加の指示で直せます。仕上がりが決まったら、1080pか4Kに引き上げられます。
料金の詳しい比較は Geminiは無料でどこまで使える?Google AI Proとの違いと制限 へ
Gemini(Google AI プラン)の個人向けプラン(月額) Google AI Ultra(AI Pro の 5 倍) 14,500円
Google AI Ultra(AI Pro の 20 倍) 32,000円
出典:
Google AI プラン(日本) (2026-11-05確認)。月額・税抜き(個人向けプラン)。棒の長さは0からの大きさです。
最長15秒、参考画像と会話での修正が強化
動画は最長15秒まで作れるようになりました。前の版は10秒でした。3秒から15秒までを1秒単位で指定できるので、商品の紹介や短い物語を1回の生成で作れます。
参考画像: 人物、商品、スタイルの画像を組み合わせて指定できます。
動きの素材: 最大3秒の短い動画を参考にできます。
音声: 音声の指示も手がかりにできます。
参考にした顔や服、パッケージの文字、ブランドの色は、カメラの角度が変わっても保たれると発表されています。商品の試着動画やカタログの回転映像、ブランド広告に使いやすくなるという説明です。
会話のように指示を重ねて直せる点も変わりました。商品や背景の入れ替え、照明や天気の変更、縦横比の変更を、同じ動画に順番に指示できます。ゼロから作り直さないため、広告の別バリエーションを対象や掲載先ごとに作りやすくなります。
カメラの動きは、不自然なカットが減ったとされています。FPVドローンのような移動撮影や、引いていくズームアウトも扱えるとしています。声については、会話の自然さと口の動きの合わせ方が改善されました。
使い方として、開発者はGoogle AI Studioで試作できます。対話型の試せるアプリも用意されており、API(アプリから呼び出す仕組み)の資料と料金も同じところから確認できます。
法人はGoogle Cloudのコンソールで試せます。APIを使えば、自社のアプリに組み込めます。Google Cloudによると、処理量をあらかじめ確保する仕組み(Provisioned Throughput)も使えます。出力には、目に見えない透かし(SynthID)が入ります。
Googleのアプリでは、Flowで複数の人物の対話を演出できます。Google Vidsでは、アバターや音楽、ナレーションを組み合わせた動画を作れます。Google Adsでは、動画キャンペーンでの利用も発表されています。
Geminiアプリの15秒動画は、Google AI Ultraの契約者に順次提供されます。Ultraは料金ページで、月14,500円(AI Proの5倍の使用量)と月32,000円(AI Proの20倍)の2つが示されています(Gemini公式の料金ページ、11/5確認)。
Google Cloudのブログによると、Geminiの法人向けでは、チャットの中で商品写真や文章から短い動画を作る機能が近日公開される予定です(Google Cloud Blog、11/6確認)。
編集部の見方では、価格の下げ幅と15秒という長さは、広告の本数を増やしたい企業に効きそうです。ただし、これは発表文から判断したもので、実際の効果は試してから確かめる必要があります。