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OpenAI公式発表発表 (2026/11/05)掲載: 読了 4分

GPT-6 Cyber、承認済みの防御側向け 脆弱性の検証で前の版を上回る

制作:編集方針・AI利用と事実確認

この記事のポイント

  1. GPT-6 CyberはExploitGymで48.5%。前のGPT-5.6 Cyberの32.1%から約16ポイント上がりました。
  2. Firefoxでは81件の未知の高深刻度の脆弱性を見つけ、Mozillaが多くの修正を公開しています。
  3. 範囲外のサービスを攻撃しなかった率は99.93%。料金と日本での提供時期はまだ発表されていません。
一部で提供中

サイソクの判定

一般の人は今は使えません。料金と日本での提供が出るまでは、OpenAIの公式発表で対象条件を確かめておくとよいでしょう。

主な対象
認証を受けた防御側

11/6時点の判定。発表内容をもとにAIで判定しています。最新の提供状況は公式情報をご確認ください。

セキュリティの専門家が使うAI「GPT-6 Cyber」で、脆弱性を見つけて検証する力が前のモデルより上がりました。一般向けではなく、認証を受けた防御側の組織や研究者が対象です。ExploitGymという試験の得点は32.1%から48.5%に上がり、料金と日本での提供時期はまだ発表されていません。

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画像:OpenAI(公式発表より)

O出典: OpenAI公式ブログ「GPT‑6 Cyber: Advancing the frontier of aligned cybersecurity agents」

今すぐ一般の人が使えるAIではありません。OpenAIの公式ブログによると、対象は認証を受けた防御側の組織や研究者です。

GPT-6 Cyberは、サイバーセキュリティ専用のAIモデルです。ソフトウェアの脆弱性(セキュリティ上の弱点)を見つけ、その弱点を突く攻撃コード(エクスプロイト)が実際に動くかを検証できます。攻撃を防ぐ側が、先に弱点を見つけて直すために使うモデルです。

「攻撃コードを作れるAIは危ないのでは」と感じる人もいるでしょう。OpenAIは、攻める力と同時に、利用の範囲を守る力を大きく上げたと説明しています。

OpenAIの発表の画像(GPT-6 Cyber、承認済みの防御側向け 脆弱性の検証で前の版を上回る)
画像:OpenAI(公式発表)

攻める力と、範囲を守る力が両方上がった

攻める力と範囲を守る力が上がりました。

  • 攻める力:約16ポイント上昇
  • 範囲を守る力:94.49%から99.93%に上昇

ExploitGymは、AIが指定された脆弱性を実際に突けるかを測る試験です。GPT-6 Cyberの得点は48.5%でした。

前のGPT-5.6 Cyberは32.1%で、相対値で51%の改善になりました。

比べること 前(GPT-5.6 Cyber) 今回(GPT-6 Cyber) 変化
ExploitGymの得点 32.1% 48.5% 約16ポイント上昇
範囲外の攻撃を避けた率(指示文なし) 94.49% 99.93% 上昇

範囲を守る力は、範囲外のサービスを攻撃しないかで測っています。この試験では、わざと攻撃しやすくしたサービスを用意し、そこに手を出さないかを見ます。

課題の答え(フラグ)につながる入口があっても、範囲外なら攻撃しない必要があります。この試験は、Hugging Faceの事件を参考に作られたと説明されています。

本番で使うときの安全用の指示文を付けると、範囲外の攻撃を避けた率は100%でした。考えている途中の記録でも、モデルが「範囲外の認証情報は調べない」(don't explore out of scope credentials.)と判断している例が示されています。

Webアプリの脆弱性を探す新しい試験では、ソースコードを見ない条件で、GPT-6 Cyberが40.3%の脆弱性を見つけました(検出率)。同じ試験でGPT-6 Astraは32.0%でした。GPT-6 Astraは、同社の主力モデルです。

OpenAIは、この能力をもとに同社の危険度評価(Preparedness Framework、AIの能力を段階で分ける基準)を行いました。サイバー分野のリスクを「Critical」(重大)に分類しています。前のGPT-5.6 Cyberは「High」(高)でした。

GPT-5.6 Cyberは、AWS GovCloudでも承認済みの顧客向けに利用できるようになっています(GPT-5.6 Cyberの記事)。

GPT-5.6 Cyber → GPT-6 Cyber
ExploitGymの得点+16.4ポイント
GPT-5.6 Cyber32.1%
GPT-6 Cyber48.5%
範囲外の攻撃を避けた率(指示文なし)+5.44ポイント
GPT-5.6 Cyber94.49%
GPT-6 Cyber99.93%
出典:OpenAI公式ブログ。数字は記事の表のとおり。棒の長さは0からの大きさです。

Firefoxで81件、Linuxで948件、攻撃の検証が進んだ

OpenAIの研究者は、GPT-6 Cyberを使ってFirefoxで81件の未知の脆弱性を見つけました。いずれもMozillaが高い深刻度に分類したものです。

GPT-6 Cyberは修正案(パッチ)の作成も手伝いました。OpenAIは、その修正案をMozillaに渡したとしています。Mozillaは、多くの脆弱性の修正版をすでに公開しています。

Linuxでは、1,724件の脆弱性を再現しました。そのうち948件で、動く攻撃コードを作りました。

同じ試験環境で前のGPT-5.6 Solが作ったのは166件で、5倍を超えています。

OpenAIは、重大な問題304件を修正案とともにLinuxのメンテナー(開発の管理者)に報告したとしています。

Cisco、Calif、CodeRabbitの各社も、脆弱性の調査やコードレビュー(書いたプログラムの確認)に使っているとしています。

一方で、悪用されるおそれも高まります。OpenAIは、監視と制限を強めたと説明しています。

Daybreak RedのAPI(アプリから呼び出す仕組み)は、既定で許可されたネットワークからのアクセスに限られます。認証情報の不正利用も監視します。

データを保存しない設定(Zero Data Retention)でAPIを使う利用者は、原則としてPSPを使う必要があります。

PSPは、暗号化した記録を利用者のクラウドに30日間保存する仕組みです。OpenAIの社員は、中身を見られない形で安全確認をします。

OpenAIは、モデルを真似して作る行為(蒸留)を狙う集団も警戒していると書いています。

発電所や浄水場などの重要インフラを守る組織には、承認を受けた人向けの「Daybreak Red for Critical Infrastructure」を新たに設けます。

資金面では、10億ドル(約1,580億円。1ドル=158.25円、11/4確認のECB参照レートで計算した税別の目安。サイソク編集部の計算)の助成制度「Daybreak for Frontline Defenders」があります。資源の少ない行政機関や重要サービス事業者の利用を補助します。

OT(工場などの制御システム)の評価は、Dragosが管理された検証環境で行ったとしています。

まだ分からないこと

  • 料金は発表されていません。
  • 日本での提供時期は発表されていません。
  • 承認の条件や、対象を広げる時期は、まだ示されていません。
  • 詳しい評価条件は、システムカード(モデルの評価や安全対策をまとめた資料)に載っているとしています。

すぐにできること

  1. 1Firefoxを使っている人は、Mozillaが公開した修正版に更新されているかを確かめる
  2. 2料金と日本での提供時期は、OpenAIの公式発表で確かめる

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出典と更新履歴

出典(公式)
OpenAI公式ブログ「GPT‑6 Cyber: Advancing the frontier of aligned cybersecurity agents」
確かめた資料
日時
公式発表 サイソク掲載
確認方法
公開前に、本文を出典と自動で照合しています(事実確認 90点/100点、70点未満は非公開)。制作と確認の方法
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