ひとことで言うと
京都市伏見区の高校跡地などで進められている、4haを超える大規模な街づくり計画です。環境に配慮した住宅や公園、学生寮などが一体となって整備され、街全体で脱炭素の暮らしを実現することを目指しています。
何が発表されたのか
阪急阪神不動産株式会社、京阪電鉄不動産株式会社、積水ハウス株式会社の3社は、京都市伏見区の「伏見工業高等学校跡地」および「元南部配水管理課用地」における大規模な複合開発により誕生する街の名称を「KYOTO COCO CITY」に決定したと発表しました。京都市と3社が2023年11月に締結した基本協定書に基づくもので、京都で初となる環境省選定の「脱炭素先行地域」において、分譲マンション、戸建住宅、学生および社会人寮などが入る地域貢献施設、公園を一体的に整備します。まちびらきは2028年春の予定です。
発表の中身をくわしく
次世代脱炭素の街づくりとエネルギー循環
「エネルギーがまちと人を育てていく」をコンセプトに掲げ、省エネや創エネ、エネルギーの地産地消を高度に連携させます。街全体で電力消費に伴うCO2排出量の実質ゼロを目指す点が大きな特徴です。例えば、ファミリータイプの分譲マンション「伏見稲荷FLAG」で創った電力を、同物件の共用部とコンパクトタイプの分譲マンション「伏見稲荷CUBE」の蓄電池へ供給する戸別供給を実施します。また、地域貢献施設は一括受電とし、太陽光発電で得た電力の自家消費を最大化します。
3つのコアによる回遊性とコミュニティ形成
街区内には、目的を持った3つの「コア(拠点)」となる施設や広場が設けられます。一つ目の『グリーンコア』では、東高瀬川の水辺を臨む敷地で多世代が野菜作りを楽しむ循環型菜園を開設し、食育を実践します。二つ目の『クリエイティブコア』には、開発公園「鈴塚公園」と地域貢献施設が融合し、龍谷大学と連携した「学生・社会人寮」が整備されます。三つ目の『コミュニティコア』は、分譲マンションの広場が一体となった交流拠点で、パーティールームやバーベキューテラスが整備されます。
専用アプリ『COCCOLOR(コッカラ)』によるタウンマネジメント
専用アプリを活用し、省エネ行動やエコイベントへの参加といった行動に対してCOCOポイントを付与する仕組みを導入します。貯まったポイントは地域活動への応援投票に使用でき、獲得票数に応じて実際の活動助成金が分配されるため、住民の行動が地域社会の活性化につながる仕組みとなっています。
数字で見るポイント
| 項目 |
数値 |
出典 |
| 総開発面積 |
約4.0ha超 |
元記事 |
| 分譲マンション戸数 |
310戸(伏見稲荷FLAG:228戸、伏見稲荷CUBE:82戸) |
元記事 |
| 戸建住宅戸数 |
125戸 |
元記事 |
| まちびらき予定 |
2028年春 |
元記事 |
| 京阪本線「伏見稲荷駅」からのアクセス |
徒歩5分(伏見稲荷FLAG・伏見稲荷CUBE)、徒歩5〜8分(戸建) |
元記事 |
背景と業界への影響
近年、不動産開発において環境性能や地域社会との共生を重視する動きが強まっています。京都初となる「脱炭素先行地域」での大規模複合開発である本事業は、住宅の省エネ性能を高めるだけでなく、大学や地元企業と連携したタウンマネジメント組織を設立する点が特徴です。単なる居住空間の提供にとどまらず、エネルギーの地産地消や住民参加型の地域活性化モデルを提示する事例として、今後の都市開発における一つの方向性を示す可能性があります。
自分に関係ある?
京都エリアでの住まい探しを検討している子育て世帯や単身者、学生にとって、先進的な環境性能を持つ住宅や、多世代が交流できる共用施設を備えた新しい選択肢となります。また、近隣にお住まいの方にとっても、防災機能を持つ公園や地域貢献施設の整備などを通じて、地域全体の住環境や防災力の向上が期待されます。
利用・取引できるか
「KYOTO COCO CITY」の全貌やライフスタイルを体感できるマンションギャラリーがオープンしています。具体的な分譲価格や販売スケジュールなどの詳細については、阪急阪神不動産の公式ホームページや関連リリースをご確認ください。
まとめ
京都市伏見区で進行中の「KYOTO COCO CITY」は、2028年春のまちびらきに向けて着実に計画が進められています。環境性能の高い住まいや新しい地域コミュニティに関心のある方は、公式発表やマンションギャラリーの情報を確認してみるとよいでしょう。