概要
総務省統計局は2026年10月28日に、「2025年経済構造実態調査」の三次集計結果を公表しました。
今回は産業横断調査における事業所に関する集計が行われました。日本国内の事業所や企業の売上高の実態を把握するための大切な統計データとなっています。
何が発表された?
総務省統計局によると、2025年経済構造実態調査の三次集計結果がインターネット上で公開されました。対象は産業横断調査と事業所に関する集計です。
経済構造実態調査は、日本国内における産業ごとの活動実態を明らかにすることを目的とした大規模な調査です。一次集計から三次集計、そして四次集計へと段階的にデータがまとめられます。今回はその中の三次集計にあたる事業所に関する集計結果が公表された形となります。
中身をくわしく見ると?
どのような基準で調査されているのか
この調査では、事業所母集団データベースを母集団として活用しています。日本標準産業分類の大分類、中分類、小分類ごとに、法人企業の売上高を上位から累積していきます。
それぞれの分類において売上高総額の8割を達成する範囲に含まれる法人企業を調査対象として選定しています。その報告データを基に全体を推計し、結果表として集計しているのが特徴です。
推計手法の仕組みはどうなっているのか
事業所の売上や収入金額といった経理事項については、企業全体の伸び率や産業別の伸び率を加味した数値を過去値に乗じることで推計を行っています。
ただし、一部の大きな法人企業の傘下事業所に関しては、実際に調査して得られた数値をそのまま集計に反映させています。対象は次の通りです。
- 金融商品取引法に基づく有価証券報告書を提出している企業
- 売上高が1000億円以上かつ資本金2億円以上の企業
- 相互会社といった一部の大きな法人企業の傘下事業所
データの活用方法は?
公表された統計表は、エクセル形式でダウンロードできます。また、政府統計の総合窓口である「e-Stat」にも掲載されています。
利用者は統計データベースを活用することが可能です。単に表を見るだけでなく、必要なデータを自分で抽出したり、表の表示形式を変えたり、グラフを作成したりできます。
数字で見ると?
| 項目 |
数値・内容 |
出典 |
| 公表日 |
2026年10月28日 |
総務省統計局 |
| 調査の名称 |
2025年経済構造実態調査 三次集計結果 |
総務省統計局 |
| 対象分野 |
産業横断調査(事業所に関する集計) |
総務省統計局 |
| 利用可能な窓口 |
政府統計の総合窓口「e-Stat」など |
総務省統計局 |
なぜ今?業界への影響は?
国や行政が産業の現状を正確に把握することは、適切な経済政策を立案する上で欠かせません。
編集部注として、近年の物価高や賃上げの動きなどがあります。日本経済が大きな転換点を迎える中で、各産業の細かな売上規模や事業所の実態を押さえることの重要性は高まっています。
今回の三次集計データは民間企業でも活用されます。自社の市場シェアを測ったり、新規事業の計画を立てたりするための基礎資料となります。
自分に関係ある?
経営者やマーケティング担当者、あるいは経済や地域経済を研究する学生やアナリストにとっては、業界の構造を知るための直接的な資料となります。
一方で、日々の買い物をする一般的な消費者にとっては、直接的な恩恵や変化をすぐに実感できるものではありません。
しかし、国や業界団体はこの統計データを基にして対策を考えます。雇用や賃金、産業振興の対策を考えるため、間接的には私たちの暮らしの土台を支える情報と言えます。
もう使える?取引できる?
読者が実際にデータを確認したり利用したりする方法は次の通りです。
- 総務省統計局の公式サイトにアクセスし、結果の概要や統計表のPDFを閲覧する
- 政府統計の総合窓口「e-Stat」を利用して、統計データベースからデータを抽出・ダウンロードする
- エクセル形式の統計表や、経済産業省が担当する製造業事業所調査のページを参照する
具体的な情報の確認先やデータのダウンロードは、総務省統計局の公式ホームページ(https://www.stat.go.jp/data/kkj/kekka/index.html)から行うことができます。
まとめ
総務省統計局による経済構造実態調査の集計は段階的に進められています。今後はさらに詳細なデータの活用が進んでいく見通しです。
ビジネスパーソンや研究者は公式ホームページやe-Statを通じて最新の統計表を確認してください。そして、自らの業務や分析に役立てていくことが求められます。