公式発表BANK ACADEMY
新NISAで直面する暴落への備え、元銀行員が教える3つの避難マニュアル
新NISAの普及に伴い、投資信託の積立投資を始める個人投資家が急増しています。しかし、株価が好調な時期こそ、将来必ず訪れる下落局面への備えが必要です。元メガバンク行員の亮平氏は、自身の投資経験と過去100年の市場データに基づき、個人投資家が資産を守り投資を継続するための具体的な「避難マニュアル」を提示しています。
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まとめこの話題の全体像はこちら「安易に依頼してはいけない構造的理由」から紐解く資産防衛術、15本の専門情報から導く決定版まとめ
元動画: 【保存版】次の暴落が来たら、この動画を開いてください。新NISA民の避難マニュアル
3秒でわかる要点
- 12026年8月時点でS&P500は最高値を更新していますが、歴史的に30パーセント規模の暴落は必ず発生します
- 2暴落時の避難マニュアルとして、積立継続、生活費の現金確保、証券アプリの閲覧制限の3つを推奨します
- 3下落時にスポット購入を行う場合は、一度に行わずマイナス20パーセントから3回以上に分けて分散します
この動画で語られていること
本動画は、YouTubeチャンネル「BANK ACADEMY」を運営する小林亮平氏が、新NISAを利用して投資信託の積立投資を行う個人投資家に向けて、将来的に必ず訪れる市場の暴落局面への備え方を解説したものです。亮平氏は三菱UFJ銀行に勤務した経歴を持つお金の専門家であり、投資初心者が下落相場でパニックに陥り、資産を売却して市場から退場してしまうことを防ぐための実践的なアドバイスを提供しています。動画では、2026年8月時点の好調な相場環境を前提としつつも、歴史的なデータに基づき、冷静な判断ができる今のうちに「避難マニュアル」を策定しておくことの重要性を説いています。
解説された内容の詳細
2026年8月時点の市場環境と暴落への心構え
動画が撮影された2026年8月時点で、株式市場は非常に好調に推移しています。多くの投資家に支持されている投資信託「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、2026年8月も最高値を更新しており、多くの積立投資家が含み益を抱えている状況です。
しかし、亮平氏は「株価が好調な今だからこそ、下落への備えを決めておくことが大切である」と主張します。市場が好調な時には、投資家はリスクを過小評価しがちですが、歴史的に見れば、マイナス30パーセント規模の暴落はいつか必ず訪れます。米国株も例外ではありません。好調な相場に浮かれることなく、無傷の今のうちに訓練と準備をしておくことが、長期投資を成功させるための鍵となります。
避難マニュアル1:下落局面で真価を発揮する「積立の継続」
亮平氏が提案する避難マニュアルの第1原則は、「積立投資をそのまま続けること」です。多くの投資信託積立で採用されているドルコスト平均法(定額購入法)は、株価が下落した局面でこそ最も効果を発揮します。
株価が下がると、同じ積立金額であっても、より多くの数量(口数)を購入することができます。これにより、平均購入単価を引き下げることが可能になります。市場が回復した際には、この下落期に安く仕込んだ口数が大きく値上がりし、資産全体の回復を早める原動力となります。下落時に積立設定を停止したり、売却したりすることは、将来の利益の源泉を自ら放棄することに等しいと、亮平氏は指摘しています。
避難マニュアル2:投資の取り崩しを防ぐ「生活資金の確保」
第2の原則は、「生活費の現金を確実に確保しておくこと」です。亮平氏は、生活費の6ヶ月分から1年分に相当する現金を「生活防衛資金」として投資用口座とは別に管理することを強く推奨しています。
この現金が手元にあることで、万が一市場が暴落し、保有する投資信託の評価額が一時的に大きく減少した場合でも、生活のために投資信託を泣く泣く取り崩す(売却する)必要がなくなります。売却せずに保有し続けられる状態こそが、長期投資における最大の防御です。手元の現金が不足していると感じる投資家は、好調な相場のうちに積立額を調整するなどして、現金の比率を高めておくことが賢明です。
精神的動揺を抑える「アプリ閲覧回数の抑制」
第3の原則は、「証券口座のアプリを見る回数を減らすこと」です。亮平氏は、毎日資産の評価額をチェックしている人に対し、下落局面では閲覧頻度を「週に1回」程度に抑えることを提案しています。
行動経済学における「損失回避バイアス」が示す通り、人間は損失による痛みを、同額の利益から得られる喜びの2倍以上強く感じる性質があります。そのため、毎日アプリを開いて資産が減っていく様子を目にすると、過度な不安や焦りが生じ、合理的な判断ができなくなります。評価額を何度確認しても、市場の価格が変わるわけではありません。値動きと物理的な距離を置くことが、メンタルを安定させ、長期的な目線を維持するために極めて有効です。
初心者が陥りやすいNG行動とスポット購入の分散ルール
投資初心者が下落局面でやりがちな最大の誤りは、「狼狽売り」と「底値での買い戻しを狙うこと」です。亮平氏は、新卒1年目の頃に数百円の含み損に耐えられず、投資信託を売却してしまった自身の失敗談を明かしています。
また、「底まで下がったら買い直そう」という戦略は、実際にはほぼ不可能です。なぜなら、どこが市場の底であるかは後になってみないと誰にも分からないからです。追加投資(スポット購入)を行う場合は、底を一回で当てようとせず、例えば「基準価額が最高値からマイナス20パーセントになった時点から、3回以上に分けて時間をずらして購入する」といった、明確な分散ルールをあらかじめ決めておくべきだと述べています。
動画で示された数字
動画内で提示された、過去の市場データおよびシミュレーション数値は以下の通りです。
| 項目 |
数値 |
出典・補足 |
| eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の年初来リターン |
+15.89% |
2026年8月17日時点(動画内スライドより) |
| 1929年 世界大恐慌の下落率 |
-83% |
米国株式(米ドル建て、動画内データより) |
| 1972年 オイルショックの下落率 |
-43% |
同上 |
| 1987年 ブラックマンデーの下落率 |
-30% |
同上 |
| 2000年 ITバブル崩壊の下落率 |
-45% |
同上 |
| 2007年 世界金融危機の下落率 |
-50% |
同上 |
| 2020年 コロナショックの下落率 |
-20% |
同上 |
| 投資額500万円における30%下落時の損失額 |
-150万円 |
資産評価額は350万円に減少 |
| 投資額1000万円における30%下落時の損失額 |
-300万円 |
資産評価額は700万円に減少。月10万円積立の場合、2.5年分の入金額に相当。 |
| 投資額2000万円における30%下落時の損失額 |
-600万円 |
資産評価額は1400万円に減少 |
| 世界大恐慌における株価回復までの年数 |
15年 |
1929年のピークから1945年の回復まで |
| コロナショックにおける株価回復までの期間 |
数ヶ月 |
大規模な金融緩和による急速な回復 |
| 追加投資(スポット購入)の開始基準 |
マイナス20% |
亮平氏が推奨する、最高値からの下落率基準 |
| 追加投資の分割回数 |
3回以上 |
資金を一括投入せず、時間を分散するための回数 |
| 推奨する生活防衛資金の目安 |
生活費の6ヶ月〜1年分 |
投資信託の強制売却を防ぐための現金保有量 |
前提となる制度・仕組み
本動画の解説は、新NISA(新しい少額投資非課税制度)を活用した長期・積立・分散投資を前提としています。新NISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠を合わせて年間360万円、生涯で1800万円までの投資枠から得られる分配金や譲渡益が恒久的に非課税となります。
積立投資の基本となる「ドルコスト平均法」は、毎月一定額を継続して購入することで、価格が高いときには少なく、価格が低いときには多く買い付ける仕組みです。この仕組みが機能するためには、「市場が一時的に下落しても、長期的には右肩上がりに成長する」という前提が必要です。亮平氏が紹介した過去100年の米国株チャートが示す通り、歴史的な大暴落であっても数年から十数年で回復し、最高値を更新し続けてきたという実績が、この投資手法の理論的支柱となっています。なお、これらの制度や市場の前提条件は、将来の税制改正や経済環境の変化によって異なる可能性があることに留意する必要があります。
他の選択肢との比較
長期の積立投資(インデックス投資)と、下落局面における他の投資行動や代替手段を比較します。
| 投資行動・手法 |
コスト |
流動性 |
リスク |
手間 |
編集部評価・特徴 |
| 積立継続(推奨) |
低い(信託報酬のみ) |
高い(いつでも解約可) |
中(市場変動リスクあり) |
極めて低い(自動設定) |
ドルコスト平均法により平均取得単価を抑え、回復期の恩恵を最大化できる最も手堅い選択肢。 |
| 狼狽売り・一時退場 |
高い(取引手数料や再購入時の機会損失) |
極めて高い(すべて現金化) |
高(下落の損失を確定させ、回復局面を逃す) |
中(売却・再購入の手続き) |
精神的な安心感は得られるが、投資成果としては最悪の結果を招きやすい避けるべき行動。 |
| 底値での一括買い増し |
低い |
低い(資金を一括投入) |
極めて高(さらに下落した場合にパニックになる) |
高(市場の監視が必要) |
理想的なシナリオだが、底を見極めることはプロでも不可能であり、ギャンブル性が高い。 |
| 時間をずらした分散買い増し |
低い |
中(段階的に資金を投入) |
中(一括購入よりリスクを抑制) |
中(複数回に分ける手間) |
マイナス20パーセントなどの基準を設け、3回以上に分けて購入することで、リスクを抑えつつリターンを狙える。 |
| 全額現金保有(投資しない) |
なし(インフレによる実質減価あり) |
最高 |
極めて低い(元本保証だがインフレリスクあり) |
なし |
暴落の影響は受けないが、新NISAの非課税メリットや経済成長の恩恵を一切享受できない。 |
見落としてはいけないリスク
新NISAによるインデックス投資は、長期的に優れた資産形成手法として知られていますが、決して「元本保証」ではなく、相応のリスクを伴います。
まず、最も大きなリスクは「元本割れリスク」です。株価下落時には、一時的に資産の評価額が投資元本を下回ることがあります。動画で示されたように、投資額1000万円が700万円に減少する(マイナス30パーセント)といった事態は、長期投資の過程で十分に起こり得ます。
また、米国株などの外国資産に投資する場合、株価そのものの変動に加えて「為替変動リスク」が発生します。円高が進行した場合、現地の株価が上昇していても、円建ての評価額が減少することがあります。
さらに、亮平氏は動画内で、現在の好調な相場を支えている要因の裏返しとして、以下の3つの懸念材料(リスク)を挙げています。
- 株価の割高感: AIや半導体関連への期待が過度に織り込まれており、悪材料が出た際に大きく調整するリスク。
- 高金利の長期化: 金利上昇は企業の資金調達コストを増加させ、特に成長株(グロース株)の株価に逆風となるリスク。
- 地政学リスク: 関税引き上げや中東情勢などの地政学的緊張が、コスト増加や供給不安を招き、企業業績を圧迫するリスク。
取材班の見立てでは、これらのリスク要因が複合的に作用した際、回復までに想定以上の年月(例えば世界大恐慌時の15年など)を要する可能性も排除できません。投資家は、自身のリスク許容度を超えた投資を行わないよう、常に自己資金の管理を徹底する必要があります。
この話が当てはまる人・当てはまらない人
参考になる人(当てはまる人)
- 新NISAで積立投資を始めたばかりの初心者: 下落局面をまだ経験したことがなく、将来の暴落に対して漠然とした不安を抱えている人に最適です。
- 長期的な資産形成を目指す現役世代: 投資期間が10年以上あり、一時的な下落を乗り越えて複利効果を享受できる環境にある人に適しています。
- 自分の感情に流されやすいと自覚している人: あらかじめ「避難マニュアル」という客観的なルールを作っておくことで、パニック時の誤った意思決定を防ぐことができます。
参考にならない人(当てはまらない人)
- 数年以内に資金を使う予定がある人: 住宅購入資金や教育資金など、近いうちに取り崩すことが決まっている資金を投資に回している場合、暴落からの回復を待つ時間がありません。こうした資金は現金で保有すべきです。
- すでに十分な投資経験があり、マイルールが確立している人: 自身の下落時の行動指針が定まっており、過去の暴落を何度も乗り越えてきた経験豊富な投資家にとっては、釈迦に説法となる内容です。
- リスク許容度が極めて低い人: 資産が1円でも減ることに耐えられない人は、そもそも株式などの変動資産に投資すべきではなく、元本確保型の商品を選択すべきです。
まとめ
本動画は、株価が好調な「無傷の今」だからこそ、将来必ず訪れる暴落時の行動指針を決めておく重要性を説いています。亮平氏が推奨する避難マニュアルは、積立の継続、生活防衛資金の確保、証券アプリの閲覧制限の3点に集約されます。読者の皆様が次に取るべき行動は、まず自身の「生活防衛資金(生活費の6ヶ月〜1年分)」が確保されているかを確認し、万が一の暴落時に自分がパニックにならないための「我が家の避難マニュアル」を紙やメモに書き出しておくことです。
動画のタイムテーブル
- 0:00オープニングと避難マニュアルの概要紹介
- 0:45本動画の結論と避難マニュアルの3原則
- 1:442026年8月時点の市場環境と暴落が来る前提の心構え
- 2:34保存版・暴落時の避難マニュアル全体像
- 3:05eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の推移とバイ・アンド・ホールドの重要性
- 3:34株高局面における3つの懸念材料(株価、金利、地政学リスク)
- 4:28過去100年における米国株式市場の暴落史
- 5:46投資初心者が下落局面で陥りやすい心理的罠
- 6:07亮平氏の投資失敗談と暴落の正しい捉え方
- 6:40投資額別マイナス30パーセント下落時の資産シミュレーション
- 7:37やるべき事1:ドルコスト平均法を活かす積立継続
- 8:17やるべき事2:投資の取り崩しを防ぐ生活資金の確保
- 8:50やるべき事3:精神的動揺を抑えるアプリ閲覧回数の抑制
- 9:27初心者がやりがちなNG行動と正しい追加投資ルール
- 10:32SNSやニュースの恐怖伝染と情報遮断のすすめ
- 10:56結論と自分だけの避難マニュアル作成の提案
- 11:47本日のまとめとエンディング
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