対象は、10月28日時点で「スマイルeポイント」を持っていた人です。ポイントを持っていた人は全額補償の対象で、手続きは個別のメール等で案内されます。氏名や住所、電話番号、メールアドレスなどの個人情報が外に出たという事実は、いまのところ確認されていません。
「スマイルeポイント」は、NTTスマイルエナジーが運営するポイント還元サービスです。蓄電システムの自家消費量に応じてポイントがたまり、デジタルギフトコードなどに交換できます。
NTTスマイルエナジーの発表によると、利用者の多くはオムロンソーシアルソリューションズ(OSS社)製の蓄電システムを設置し、「みんなでつくるエコ活サークル」に入っている人です。両社の共同プロジェクトですが、ポイントの管理と還元サービスの運営責任は、契約に基づきNTTスマイルエナジーが負っています。
10月30日と31日に約14,000件、800万ポイント分が交換された
太陽光発電の遠隔監視サービス「エコめがね」では、10月28日に不正アクセスが起きました。外部の第三者機関によるフォレンジック調査(記録を調べて原因をたどる調査)とログ解析は、いまも続いています。この調査の中で、ポイント交換のデータも狙われていたことが分かりました。
「スマイルeポイント」のシステム内で、「管理番号」「交換用URL」「ポイント数」などの情報が、第三者に不正に読み取られた形跡がありました。そのうえで、この情報を使った大量の交換が、短時間のうちに実行されていました。
不正な交換と判断された件数は、合計で約14,000件、800万ポイント分です。内訳は次のとおりです。
- 10月30日(金):約1,500件(100万ポイント分)
- 10月31日(土):約12,500件(700万ポイント分)
不正に閲覧された可能性がある件数も、影響範囲として示されています。参考値として、10月28日0時時点でポイントが交換されていなかった総数は約29,000件です。
経緯は次のとおりです。10月28日に、被害の拡大を防ぎ原因を調べるため、Webサイトのサービス画面を緊急停止しました。10月31日には、提携会社が異常な交換の急増を見つけ、二次被害を防ぐためにポイント交換を緊急停止しました。11月4日には、提携会社から、10月30日〜31日に不正交換された可能性が高い件数とポイント数の回答を受けました。
日本の利用者は個別メールを待つ 補償の対象と窓口
補償の対象は、10月28日時点でポイントを持っていた人です。不正に交換された人に限らず、この日にポイントを持っていた人が全額補償されます。
具体的な運用方法や手続きは、対象のすべての人に、個別のメール等で速やかに連絡するとしています。メールが届くまでの間に、自分で何かを申請する手順は示されていません。
問い合わせ窓口(コールセンター等)は、早期の設置に向けて準備中です。開設日が決まりしだい、対象の人にメール等で知らせます。OSS社製の蓄電システムを使っている人からの問い合わせも、すべてNTTスマイルエナジーの窓口で受けます。
窓口ができるまでは、「スマイルeポイントに関する専用お問い合わせフォーム」(https://form.run/@smile-e-pt-inquiry)が使えます。OSS社が運営する「オムロンポイント」では、不正アクセスは起きていません。
警察については、所轄の警察署への被害申告の手続きを急ぎ、ログなどのデータ提供を含めて捜査に協力するとしています。個人情報保護委員会には、速報を済ませています。
編集部の見方では、今回は個人情報の流出ではなく、ポイント交換用の情報が狙われた点が特徴です。ポイントを持っていた人は、補償の連絡を待ちながら、届くメールの差出人をよく確かめるとよいでしょう。







